2012年10月15日月曜日

臼杵小学校関係記事 西日本新聞

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/327787
西日本新聞の記事。メモとして残しておきます。
(以下引用)

津波避け、小学校高台へ 巨大地震に警戒、大分・臼杵市が方針
2012年10月6日 10:08

臼杵湾に注ぐ臼杵川(手前)の河口付近にある臼杵小学校(奥の白い建物)=5日午後、大分県臼杵市


 南海トラフ巨大地震の発生時、最大7メートルの津波が襲うとされる大分県臼杵市は、市中心部で海に近い臼杵小学校を高台の別の小学校に移転統合する方針を決め、5日、臼杵小保護者に説明した。同小は海抜2・2メートルにあり、多くの児童が犠牲になる恐れがあることから決断。文部科学省は「津波対策で校舎を移転する例は聞いたことがない」としている。市は2013年度予算案に統合先の新校舎設計費を盛り込み、16年度には統合する方針。

 市によると、児童数321人の同小は臼杵湾から約700メートル上流の臼杵川沿いにある。近くの避難所までは約400メートルで、避難には10分程度かかる。同小の訓練で、脚力の弱い児童や低学年の子どもたちを、いかに早く避難させるかが課題として上がっていたという。

 移転先は同小から約1・3キロ離れ、海抜24メートルにある福良ケ丘小学校(児童数153人)。ただ、56年前に建築された校舎は耐震基準を満たしていないため、統合に伴って新校舎を建設する。

 昨年3月の東日本大震災では、沿岸部が壊滅的な被害を受け、多くの児童も犠牲になった。リアス式海岸の湾奥部に位置する臼杵市は、南海トラフ巨大地震で7メートルの津波が襲った場合、臼杵湾や河口沿いに広がる中心部に、甚大な被害が出る恐れがある。臼杵小も多くの児童が犠牲になる危険性が高いため、移転統合に踏み切った。

 市はこの日、同小体育館で保護者に移転方針を説明。同小は1874(明治7)年創立の伝統校で、地域の反発も予想されるが、佐藤信介副市長は「子どもたちの命を守ることが重要」と理解を求めた。今後も必要に応じて説明会を開く。

=2012/10/06付 西日本新聞朝刊=

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