2013年1月15日火曜日

臼杵小の移転、統合検討 17日にPTA総会

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20130114-OYT8T00973.htm
(以下引用)

臼杵小の移転、統合検討 17日にPTA総会


 臼杵市は、南海トラフ巨大地震による津波対策の一環として、沿岸部にある臼杵小(児童数320人)を高台の小学校に移転、統合する計画を検討している。市は保護者の意見を尊重するとしているが、大半が統合案に反対しており、17日に開かれるPTA総会の判断が注目される。

 臼杵小は、臼杵川の河口から約400メートルの海抜約2メートルにあり、巨大地震で、最大5メートル超の津波が周辺に押し寄せると想定されている。

 市が計画する移転先の福良ヶ丘小(同152人)は、臼杵小から1・3キロ離れた高台に立地。老朽化に伴い建て替えることが決まっており、市はこれに合わせてPTAに統合案を示した。

 ところが、PTAが全家庭に行ったアンケートでは、回答家庭の約9割が反対した。「移転先は道路事情が良くなく、登下校時間が長くなる」「避難訓練を強化して対応するべき」などの理由からだった。

 市は、来年度の予算編成に間に合うように今月末までに判断するとしており、昨年11、12月にPTAとの意見交換の場を設けたが、そこでも反対の声が大半を占めた。PTAは17日にも臨時総会で意向をとりまとめ、市側に伝える方針だ。

 中野五郎市長は「PTAの意見を踏まえて検討する。賛成が少数であれば移転は厳しい。どういう結論であれ、学校や地域と連携を強めて津波対策を講じていく」と話している。
(2013年1月15日 読売新聞)

-------引用ここまで

これまでの経過から察するに反対意見が多いだろうと思う。反対意見が賛成意見に転じる可能性は少ないと。

反対が多く、賛成が少数でも「移転」との結論を出すなら、明解な「理由」が必要と思う。明解な「理由」があるなら、これまでの意見交換会でも当然示されるべきであり、それが示されていない以上「移転せず」が妥当な結論かと思うところである。

中野市政の2期目のスタートにあたり最初の決断の場面、注目されるところである。

4 件のコメント:

  1. なぜ福良が丘小学校の建て替えに合わせてなのでしょうか?
    福良が丘の新校舎が完成してからしか災害は発生しないのですか?
    これだけ危険と言っているのなら、児童の安全を確保したいので、取り急ぎ応急的に受け入れ可能なところに分散するなり出来ないのでしょうか?
    小学校の統廃合や学校区の割り当てについて詳細に把握していませんので、見当違いのコメントかと思いますが。

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    1. 現在の位置でも避難は可能と考えているからすぐに「分散」は考えていないのだと思います。

      今回移転しなければ、10年後の建て替えも現在の位置となります。また、20年後の「福良が丘小学校」の統廃合となれば、「臼杵小」と「市浜小」とに統合されると思われます。

      その際に「津波に襲われる学校に統合ですか?」とならないよう「今考えましょう」という提案です。

      PTA総会は比較的早く終わった様子です。どういう結論になったのでしょうか?気になるところ。

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    2. これまでの市役所の答申、言葉どおり受け取るのなら早急に分散させるべきでしょう。
      残念ながら来年度の「予算編成」を最優先させているようにしか思えません。
      臼杵小PTAの皆様にもそれが透けて見えるのではないでしょうか。

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    3. 早急に分散させる必要があると市が判断しているのであれば「PTAの意思を尊重する」ではなく「PTAが反対しても移転する」となるべきです。

      市役所からはこれまでも「現在の位置からの避難は困難と考える」という発言はなかったと思います。

      PTAの9割が「移転反対」との意思表示をしたのも、現在の位置でもソフト面での取り組みで「避難可能」が前提にあると考えてのことと思います。

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