2013年1月10日木曜日

市議会議員の補欠選挙のこと

市議会議員定数は、現在23ですが次期の市議会議員選挙から18となることが決まっています。現在の定数は23ですから、一昨年の衛藤議員の死去に伴い、1名欠員が生じたことになっています。

欠員は一昨年の平成23年12月22日に生じましたが、1名欠員でもすぐには選挙は行われません。例外として、市長選が行われる場合には併せて市議の補欠選挙が行われます。これは選挙事務にかかる経費の節減の意味からこのような仕組みになっているものと思います。

市長選挙が無投票とならなければ、1月13日の投票日には「市長」と「市議」を選ぶ投票が行われる予定でした。ところが今回は市長が「無投票」となったために、補欠の市議を選ぶ「投票」のみとなりました。

市民の方から「無駄な経費をかける必要があるのか。」「次回は定数減となるのに1名少ないまま次の選挙を迎えることができなかったのか。」とのご意見をいただきました。

至極もっともなご意見と思います。このような事態を避けるとすれば、昨年の段階で「議員定数を22とする」条例改正が必要でした。

条例改正は、議員2名以上の「議員提案」で議案として審議されます。条例案が可決するか否かについてはわかりませんが、これまで定数削減を訴えてきた私としては、このような事態を予見できず、このような状況を防ぐ行動ができなかったことについては反省すべきところです。

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上記のことについて訂正のご指摘をいただきました。地方自治法の規定により議員定数の変更は、一般選挙の場合のみとされており、補欠選挙のために定数を削減することは不可能とのこと。

結局のところ、今回の補欠選挙を避ける方法として議会が取れる行動はなかったとのことです。訂正してお詫びします。

(以下は、地方自治法の関係箇所)

第91条1 市町村の議会の議員の定数は、左の通りとし、人口30万以上50万未満の市にあつては人口10万、人口50万以上の市にあつては人口20万を加えるごとに各々議員4人を増し、100人を以て定限とする。
 人口2000未満の町村  12人
 人口2000以上5000未満の町村  16人
 人口5000以上1万未満の町村  22人
 人口1万以上2万未満の町村  26人
 人口5万未満の市及び人口2万以上の町村  30人
 人口5万以上15万未満の市  36人
 人口15万以上20万未満の市  40人
 人口20万以上30万未満の市  44人
 人口30万以上の市  48人

2 前項の議員の定数は、条例で特にこれを減少することができる。

3 前2項の規定による議員の定数の変更は、一般選挙の場合でなければ、これを行うことができない。

19 件のコメント:

  1. はじめまして。
    臼杵市議会の補欠選挙を調べていて辿り着きました。
    議員定数について書かれておられますが、有権者が目に見えて理解できる優秀な議員が揃うのであれば22人でも23人でも関係無いと思いました。
    今回の補欠選挙に出られる方の特色は自治会長をされている方とPTA役員をされている方だとかで、何とも判断できません。
    そもそも、民間団体や会社の役員ならともかく、公の役職である自治会長やPTA役員が候補者としてのうのうと立候補する感覚が理解できません。
    一般の方なら面倒な役でしょうけど、選挙候補者であれば手当をもらって得票活動していて一石二鳥なものです。倫理観はあるのでしょうか。
    自治会長を議員がするとなると区長会長の尊厳も薄くなるし、地域の人材育成にもならない気がします。
    市役所側も規制したり自粛を促したりしないものなのでしょうか。自治会長やPTA役員、農事小組合長等をしている議員さんやその報酬額とかをホームページで公開してほしいなと思います。
    票を取りたいだけの議員ばかりの市なんて何だか嫌ですね。

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    1. コメントありがとうございます。

      私も市議会議員に当選して後、区長の役目をいただき、市議会議員と区長を兼務しています。この他には仕事を持っていません。

      市から支給される区長事務手当てが、年額8000円に、一戸あたり月額120円が加算された額となっています。私の区では税引き後で年額約130万円ほどです。

      区長就任に当たり、私一人では職責を果たせないとの判断から、4人の「地区長」をお願いし、事務手当ても職責に応じ配分することにしました。

      区長と市議会議員を兼務することについてはさまざまご意見があろうかと思いますが、結局のところ市議会議員として恥ずかしくない言動ができているかどうかに尽きると思っています。民間団体や会社役員との兼務であってもそれは同じことと思います。

      皆さまから選んでいただけるよう、日々の活動を行いたいと思います。

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  2. 議員定数について、以前、総務省に確認したところ、
    若林議員ご指摘のとおり、「ぜったい!」補欠選挙はしないといけないそうです。
    現状では。。。。。

    臼杵市議会が平成23年9月議会において、議員定数を現行の23名を
    平成26年4月の一般選挙より18名(5名削減)にすることを決定しました。

    総務省の方の見解では、議員定数を○○以内としている自治体もあるとのことでした。

    ようするに、平成22年4月の選挙前に議員定数を23名以内としておけば
    今回のような補欠選挙は行うことはなかったと推察します。

    しかし、これにも一長一短あります。

    不慮の事故により、多くの議員の方が一度に亡くなられた場合、
    採決する段階で、過半数、若しくは2/3以下に議員数が減った場合、
    議会機能の面で不安もあります。

    根本は、優秀?な方々が議員をしていれば、こういった不平不満も出てこないのでは
    ないかと。。。。。また、有権者ももっと真剣に考えれば、こういった現状には
    ならないのではと反省しています。

    長文失礼しました。

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    1. コメントありがとうございます。

      補欠選挙は防げたのではないかと私も誤解したほどですから、一般の方々には納得しづらいと思います。

      今回のことが、議員定数、議会や議員の情報発信のあり方、市議会議員に期待されることなどを考えていただく端緒となれば幸いと思いたいです。

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  3. こんばんは。
    そもそも、市長選がまたしても無投票になったことが残念でしょうがありません。
    「現状に不満があるなら自分が立候補しろ」という人もいるかもしれませんが、
    実際問題、選挙、しかも首長選挙に出馬できる人というのは相当限られてくると思います。

    さて、この4年間で、多くの分野で停滞が加速していったことは、残念ながら間違いないでしょう。
    もちろん、さまざまな要因があってのことです。
    しかし、トップの意識が主たる要因になっている分野も少なからずあるように思えます。
    若林議員が当ブログで指摘されているとおり、市の行財政改革や情報発信、さらに観光振興といった分野がまさにそれではないでしょうか。
    特に観光の分野はこれからどうなるのでしょうか?
    市民を集めて会議をしているようですが、成果は期待できるのでしょうか…?
    何もしなければ石仏の入場者数もますます減るだろうし、中心部もどんどんさびれるでしょう。
    それと、竹宵も衰退していくでしょう。
    せっかく臼杵発祥で一大イベントになってきているのに、このままいくとそれもついえて、
    さらにカボスの二の前で「竹田発祥のもの」「日田が本場」ということになってしまいそうな気がします…。

    さらに4年間このままの状態が続けば、さらに停滞が続くことは間違いないでしょう。
    せめて、停滞の幅がすこしでも小さくなるように、議会のチェック機能がはたらくことを願ってやみません。

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    1. コメントありがとうございます。

      「現状に不満があるなら自分が立候補しろ」・・・耳が痛いです。自覚が足りず準備不足から出馬は断念。自分自身が情けなくなりました。しかし、心機一転、ご指摘のとおり議員としてしっかりとチェックすることに邁進します。

      トップの意識が主たる要因とのご指摘。私もそのとおりと思っています。これからはこれまで以上に、一つ一つの丁寧にチェックし、指摘・提案し、報告したいと思います。

      一番期待するところの観光の分野、心もとないです。大分銀行跡の計画の進み具合も気になるところです。また「観光振興戦略会議」も考え自体は頷けますが、今年の9月に「答申」を得て「行動」を起こすというのは、全く持って何を考えているのかと思います。

      これまでもできることはやってきたはずと思いますし、良い考えは常に取り入れてこなければならないはずです。9月に「答申」などという悠長なことではなく、広くアイデアを募ってできることからどんどん取り組むべきです。

      一市議会議員のできる範囲には限界があり、忸怩たる思いがあります。「一層努力します」今はそれしかありません。

      今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いします。

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  4. 早速ありがとうございます。

    新人候補者ならいくらでも「夢」を語れますが、現職はかなりの部分で「結果責任」を求められるのでは、と思います。首長ならさらに顕著でしょう。

    1期目末期になって「臼杵の観光は危機的状況にある」といって「会議」を立ち上げようですが、裏を返せば「危機的状況」になるまでの3年以上いったい何をしていたのでしょうか?
    さらに、4年間で「危機的状況」を自ら招いたということを暗にお認めになっていると等しいと感じます。

    そして、以前書かせてもらったかと思いますが、この数ヶ月で出てくる振興政策は「団体補助」「看板設置」「ポスターリニューアル」と一世代どころか二世代前のもの(報道されてる範囲では、ですが)。
    本格的な振興策をとろうとすれば、担当職員の仕事が増えるから、あまり自分の仕事が増えない程度の政策しかやりたがならい、という構図が残念ながら透けて見えます。
    それもそこれも、トップの意識が低いから職員レベルまでにプレッシャー(?)が伝わらないならではと勘ぐってしまいます。
    すみません、うがった見方ですが。本当にがんばっていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思いますが…

    「9月に会議の答申を受けて具体的に考える」とのことですが、案の定という感じですね。
    「9か月はほとんど何もしない」と宣言したようなものですから、これはすごいことだと思います。
    これだけ県内ですら各市町村が力を入れていて競争が激しい分野なのに、9か月「も」放置すれば致命傷です。
    言うまでもなく、観光分野は比較的少ない投資で地域活性化につながる数少ない分野です。
    「臼杵は観光は関係ない」と言うなら話は別ですが。でも民間をあつめた会議まで作ってるのだからどうにかはしたいの確かなんですかね?

    「たまたま」この分野に関心がないからこうなっているだけなのか、それとも他でも多かれ少なかれ同じ現象が起きているのでしょうか?

    当分、活性化には期待できそうにありませんし、そもそも期待しませんが。
    繰り返しになりますが、衰退の幅が少しでも小さくなるよう、若林議員のご活躍に期待します。

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  5. 私は神奈川県在住で、大分県とは直接関係ない人間ですが、1月13日の「臼杵市議会議員補欠選挙」の結果を下記ホームページで見ようとしても、全く発表されません。
    ⇒ http://www.city.usuki.oita.jp/

    選挙が行われた以上、開票状況を随時「速報」で発表するのが必要ではないでしょうか?遠方の部外者ですが、「大事な一票が投じられていること」「全ての市町村に“地方の時代”にふさわしい、きめ細かなサービスが求められていること」は全国共通なため、不親切だと思いました。

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    1. コメントありがとうございます。

      臼杵市のホームページですが役所が休みのときは更新が無い様子です。
      明日にはアップされると思います(期待します)

      ちなみに今朝の地方紙には結果が掲載されておりました。
      うろ覚えで申し訳ありませんが以下のような結果と記憶しています。

      おくだふみこ 3800票(当選)
      山本はじめ 3600票
      (票数は記憶にある概算の数字)

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    2. http://www.city.usuki.oita.jp/modules/top_main/article.php?storyid=537

      ↑ようやく、臼杵市役所で発表されました。ありがとうございました。ただ、臼杵市民の皆様を批判する訳ではないですが、「選挙は必ず行く主義」の人間から見て、この投票率は残念です。勿論、臼杵市に限らず、全国的に「どこまで、投票率が上がるような政治や選挙が行われてるか?」も、課題な訳ですが…

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    3. 祝日にも関わらずHPが更新されましたね。何にしてもよかったです。

      投票率が低かったです。「候補者を知らない」という声が多数あり、それが一番の原因のような気がします。選挙運動も「連呼」になってしまっていたようです。

      「立会演説会」が必要と思います。政策課題に対する考えを述べる(聴く)機会が。候補者にとってはしんどいでしょうが、自分の考えを訴えるチャンスになります。

      そのようなチャンスが増えれば志ある「若者」のチャレンジのチャンスも増えると思うのです。

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    4. 「立会演説会」・・・いいですね。
      しかし、賛同される市議が何人いらっしゃることか。
      おそらく片手で足りる人数でしょう。
      一度でもいいから、選挙に立候補される市議の政策を聞いてみたいものです。
      朝から晩まで名前を聞くだけ、地縁血縁の選挙にはもう辟易しました。

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    5. どういうわけか選挙期間中の立会演説会は禁止されています。昔は適法でしたが、他陣営の演説妨害(主に野次)が激しくなったということで1983年の公職選挙法改正により禁止されました。

      選挙期間前の「立会演説会」の開催は可能ですが、ご指摘のとおり賛同する議員はいないと思われ開催は困難と思います。

      結局のところ、日頃の個人演説により政策を訴えるしか方法はないということになります。集まっていただいての演説会若しくは街頭演説です。

      集まっていただくのも困難ですが「議員だより」の呼びかけに毎回何人かの方々が参加してくださっています。これからも開催し続けます。

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  6. ありがとうございます。おくだ候補が当選されたのですね?臼杵市役所にも、もっと頑張ってもらいたいです。それこそ「臼と杵」の如く、「行政からのアプローチと住民のニーズ」がしっかりマッチした市政と姿勢を…

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    1. 新しい市議が加わることは大変刺激になります。臼杵市が少しでもよくなるよう活動し、どんどん情報発信していただきたいです。そのことが臼杵市役所の頑張りを引き出す結果にもつながると思います。

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  7. 山本候補を通したいのではなく、奥田候補を当選させたくない一部の市議の働きかけがあったようですね。
    一部の市議はそんなことばっかりに力を注いでるんですから、臼杵市の観光のことになんて手は回りませんよね~。

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    1. どのような働きかけか分かりませんが、2人のどちらかを選ぶ選挙となりましたので「ネガティブキャンペーン」もあったのでしょう。

      多くの方に「名前」を書いていただいて当選したわけですから、その重みを受け止めていただいて、期待を裏切らない活躍を望みます。

      私も刺激を受けたことは確か。臼杵がよりよくなる方向に一層頑張りたいと思います。

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  8. 1月7日付の毎日新聞の古田健治氏による「視点」の記事に、

    「昨年11月25日の事務所開きに市議22人中18人が出席。衆院選で競った自民、社民の幹部も顔をそろえ、「造反」は実質的に2人(他に2人が都合で欠席)だった。」

    とあります。
    ・・・あれ・・・?公正選挙ですよね??臼杵市って現職以外の方が立候補しようとしたり、現職詣でをしなければ「造反」扱いなんですか???

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    1. その記事のことは初めて知りました。「造反」は私と平川議員?

      勝ち馬に乗りたいと考えるのは誰しも思うところ。しかし、それでも乗れない理由があります。

      これからも物言う議員として「是々非々」で取り組みます。たとえ干されようともです。

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