2012年3月31日土曜日

JR九州の農業参入と「うすき夢堆肥」

http://www.oita-press.co.jp/localNewsFlash/2012_133315570308.html
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JR九州の農業参入 臼杵で「甘太くん」  [2012年03月31日 09:58]

JR九州グループは30日、大分県や農業団体がブランド化に力を入れている高糖度甘藷(かんしょ)「甘太くん」を臼杵市野津町で生産することを表明し、市と進出協定を結んだ。廃作した葉タバコ農地を有効活用する。同社グループの県内の農業参入はニラ(大分市)、甘夏(臼杵市)に次いで3品目目。将来は首都圏の系列飲食店などで取り扱う意向で、流通拡大にも追い風となりそう。

廃作葉タバコ農地活用
県庁で協定締結式があり、JR九州の唐池恒二社長、中野五郎臼杵市長らが出席。広瀬勝貞知事の立ち会いで協定書に調印した。
JR九州ファーム大分(大分市)が2ヘクタールを借り、2012年度は50トンを生産する計画。大半を県農協に出荷し、売上高900万円を見込む。3年以内をめどに栽培面積、販売額とも倍増を目指す。大分県や農業団体が栽培面で協力体制を整え、参入が決まった。
JR九州は東京や福岡、中国・上海市の都市部に展開する系列飲食店でも甘太くんを取り扱う方針。「店の料理人からスイーツに使いたいと要望がある。ブランドの情報発信に協力できると思う」としている。
需要が減少している葉タバコは大規模な廃作が決まり、県が転作による有効活用を進めている。臼杵市は約10ヘクタールで転作品目が決まっていなかったため、地元は「進出はありがたい」(中野市長ら)と歓迎する。

事業の多角化を進めるJR九州は農業に力を注ぐ。大分、熊本、福岡3県で計5品目を生産。12年度は全体で販売額約3億円を見込んでいる。
唐池社長は今後取り入れる新規品目として「穀物や果物を検討」し、大分県での生産増強についても「魅力ある農作物の宝庫。いろんな可能性がある」と述べた。

<ポイント> 甘太くん 品種名「べにはるか」。収穫後に一定期間貯蔵し、糖度を高めて出荷する。JA全農県本部の登録商標。11年の栽培面積は43ヘクタール。12年の作付けは約70ヘクタールを見込む。

-------引用ここまで

「うすき夢堆肥」は、JR九州の農地にも活用されるのであろうか?

「うすき夢堆肥」には、製造に伴う赤字補填分として市費(減価償却費を除いても年1400万円程度)が投入されている。臼杵の農家がこれを活用し、品質のよい作物を作り、付加価値がつき収入増につながるということならば納得できる。それが市民の口に入ればなおよい。

しかし、今回の場合は、生産者はJR九州で市外の企業、しかも栽培されたそのほとんどを都市部の系列飲食店で使用するという。となれば市民の口にも入らない。

JR九州の進出により、耕作放棄地が有効に活用され、生産に従事する労働者の雇用が生まれる、大変歓迎すべきことであるが、「うすき夢堆肥」についてはどうも気になる。

1 件のコメント:

  1. 堆肥の件については、前々から疑問を持っていたのですが、この事業の目的は何なのでしょうか?

    ①市民に有機の作物を食べさせるのが目的なのか、
    ②有機作物の流通による経済活性化なのか、
    ③それとも有機肥料(の提供)を売りにした企業誘致なのか。

    おそらく、市は「全部」と答えるかも知れませんが、三つのバランスをどのようにとるのかということは非常に重要だと思います。
    バランスが崩れれば、若林さんの指摘されるように市民へ提供されなくなってしまいます。かといって、市民にばかり提供していれば、なかなか採算が成り立たないと思います。果たして、市側はどこに目標をおいて、どのようにバランスを取りながら進行管理をしているのでしょうか。

    有機栽培は重要なことかもしれませんが、規範的に良いからと言って、全てうまくいくわけではありません。むしろそうした規範性が問題を覆い隠してしまうことは少なくないと思います。こういう時こそ、政策がどのように実施されているのか、責任はどこにあるのか、きちんと調査し評価するべきです。それが、二元代表制における議会の役目ではないでしょうか。確か議会提案で基本条例を作ったんですよね。

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