2012年3月5日月曜日

3が月遅れの市長の行政報告

12月定例市議会の開会にあたりまして、議員各位には、ご参集をいただき付議議案のご審議をいただけますことを深く感謝申し上げます。さきの9月定例会以降、現在までの市政関連事項につきましてご報告申し上げます。

まず初めに、防災関連について報告いたします。

防災行政無線にあわせ、地震情報伝達体制の複層化を図るため、東日本大震災以降では県下初の取り組みになります、NTTドコモとの契約により携帯電話に地震情報をお知らせするシステム、エリアメールの運用を9月1日から開始しました。防災行政無線につきましても9局の増設工事に既に取りかかっており、年度内の完成を目指しております。

9月議会において、自主防災組織の充実を図るため、10名の防災リーダー、いわゆる防災士養成のための予算をいただきましたが、募集後すぐに定員を満たし、改めて市民の地域防災に対する関心の高さを認識したところでございます。なお、防災リーダーにつきましては、来年度防災対策の柱として位置づけ、大幅な増員を目指してまいりたいと考えております。

市街地の中心部における避難対策の強化につきましては、臼杵公園に大型の防災倉庫の建設を開始しており、年内完成の運びとなっております。また臼杵公園の避難道の建設につきましては、文化財に避難道を整備するということもあり、これまで臼杵城保存整備委員会や県教育委員会とも慎重に議論を進めてまいりましたが、関係機関との調整が終了しましたので、12月議会におきまして実施設計等に係る予算を提案させていただいているところでございます。

12月15日には、大規模災害により臼杵庁舎が機能不全に陥った場合を想定し、大分県立臼杵支援学校と災害対策本部移転に関する協定を締結することとしております。県有施設を災害対策本部として提供していただくのは、県下では臼杵市が初めてであり、大分県並びに大分県教育委員会のご高配に感謝を申し上げる次第であります。

これから、電柱への海抜掲示や住民避難マニュアル、避難マップの配布などの防災対策について、年度内の完了を目指し、取り組みを加速してまいりたいと考えております。

次に、防災関連以外の事項について報告申し上げます。

9月29日に行われました茨城県常陸太田市の条例表彰式において、臼杵市が感謝状をいただきました。これは、常陸太田市が二孝女物語を通じて交流があることから、当市が被災地復興のために義援金を送った功績が高く評価されたものであります。いただいた感謝状は、多くの市民の目に触れるよう市民ホールに展示しております。

二孝女のツユとトキが病床の父、初衛門を300里、およそ1,200キロメートル離れた常陸の国、現在の常陸太田市の青蓮寺に訪ね、再会してことしで200年目となることから、野津町きっちょむ史談会を中心に二孝女常陸の国お礼訪問団が結成されました。10月7日に行われました結団式におきまして、吉良卓美会長に大久保太一常陸太田市長あてへの親書を手渡しました。一行は10月14日に臼杵を立ち、2日間にわたり常陸太田市の二孝女顕彰会や青蓮寺関係者ほか多くの市民と交流を深めております。
今回の200年目のお礼訪問を契機として、両市の交流がますます深まることを期待するとともに、さまざまな分野での交流にもつなげていきたいと考えております。

10月3日から、下北地区を皮切りに市政懇談会を開催しております。現在16地区で開催いたしました。臼杵市が現在取り組んでいる施策について「今日を担い明日を拓く希望のふるさとづくり」「心豊かに安心して暮らせるふるさとづくり」「知恵と汗が報われるふるさとづくり」の3本の柱を中心に説明し、意見を交換しているところであります。懇談会に参加していただきました市民皆さんからのご意見やご要望を市政に生かし、活気あるふるさとづくりを進め、自助、共助、公助のネットワークが機能する住みよい地域づくりを目指していきます。

10月27日から28日にかけて、第12回介護保険推進全国サミットを臼杵市で開催いたしました。「これからの介護保険を考える、東日本大震災を乗り越えて」をテーマに少子高齢化と大災害を踏まえて、介護保険制度の課題やあるべき姿などについて熱心な論議が交わされました。2日間で延べ2,200名の方々が県内外から参加し、臼杵市を全国に大きくPRすることができました。閉会式終了後に、サミットの象徴である転ばぬ先のつえを来年度の開催地であります滋賀県東近江市へ引き継ぎました。今回のサミットの成果を、高齢社会を先取りする臼杵のまちづくりに活用していかねばならないと考えております。

11月1日、臼杵市新消防庁舎建設工事起工式が行われました。現在、洲崎にある消防庁舎は昭和49年に建設されたもので、老朽化も激しく、耐震性に乏しい建物であることや、津波の被害を受けやすい場所にあり、有事の場合に防災拠点としての機能を果たせなくなることが予想されることから、新消防庁舎の建設を計画しました。新消防庁舎は国道217号線沿いの市浜山の手交差点に隣接する場所に建設し、鉄筋コンクリート3階建てを計画しております。災害発生時の指揮拠点となる対策本部機能や災害時用備蓄倉庫も備え、さらにドクターヘリの離発着や訓練塔、災害時の避難スペースを兼ねた多目的広場などをあわせて整備する計画としています。消防庁舎につきましては平成25年3月に完成する予定となっています。

11月5、6日、うすき竹宵が行われ、県内外から2日間で7万人が訪れました。あいにくの天候でしたが、点火の時間には雨も上がり、般若姫行列も予定どおり行われました。竹明かりのイベントは県内外で行われるようになりましたが、うすき竹宵はストーリー性があり、およそ2万本の竹ぼんぼりを初めおよそ36カ所に飾られた竹オブジェは、ボランティアの皆さんの想像力によって毎年進化し、その表情を変えていますので、訪れる方々はほかにはない新鮮な魅力に引かれているものと思っております。関係者の皆様、ご協力いただいた皆様に心よりお礼を申し上げます。

11月12日、第11回豊かな国の森づくり大会が吉四六ランドを中心に行われました。県内の各地からおよそ1,000名が参加し、およそ1ヘクタールの森にクヌギやモミジなど1,200本を植樹しました。豊かな森林をしっかり守り手入れをして、次の世代に残していかなければならないと考えております。

11月25日には、社会福祉法人みずほ厚生センターに続いて社会福祉法人同心会と福祉避難所協定を締結し、災害時において援護が必要なお年寄りや障害者の方々専用の避難場所の拡大を図りました。

さらに、11月26日に、同心会が旧上浦小学校の跡地に建設を進めてまいりました高齢者総合福祉施設緑の園が完成し、竣工式が行われました。特別養護老人ホームとして70床、ショートステイとして10床、さらにデイサービスセンターが併設されており、入所待機者の解消はもとより各種の介護事業が集約されて展開されることが期待されております。また、施設内には防災型地域交流スペースも設置され、地域の活動にも開放していただけると聞いております。

以上、9月定例会以降の市政関連事項につきまして報告を終わります。

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