2011年6月13日月曜日

国保の法定外繰入

国保はそれぞれの市町村が独自で運営します。独立採算が原則ですが、高齢化などで一人当たりの医療費が増加し、それに伴い保険給付費がだんだん大きくなって、財源が不足して保険税(保険料)が高くなってきている。

中には、財源不足の全てを保険税(保険料)に転嫁することは困難と判断して、「法定外繰入」により保険税(保険料)の値上げを抑えている市町村も多い。全国平均一人当たり10000円の法定外繰入が行われている。「法定外繰入」が行われる分だけ保険税は安くなる。

「法定外繰入」というのは、法律で定められた額「法定額」を超えて市町村の一般会計、言わば税金から国保財政にお金を入れるということ。つまり、国保加入者の保険税(保険料)を全体でカバーしようというもの。国保税は安くなるが、財政は厳しくなる。

臼杵市は一人当たりの医療費は県下でも高額で、全国でも高い部類に入っている。そのため保険税も高い部類に入っている。法定外繰入は行われていない。このままは早晩、保険税率アップが議論されるが、この「法定外繰入」は重要な論点になる。国保加入者に重い負担をお願いしつつ、一般会計は「健全」と胸を張るのはバランスに欠ける。離れは「おかゆ」をすすっているのに、母屋は「すき焼き」のたとえと同じ。

一般会計予算の中身をできるだけスリム化し、余力を国保に振り向けたい。一人当たりの医療費をできるだけ下げる努力が必要なことは言うまでもない。

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