2013年8月8日木曜日

中国陶瓷美術館の購入が決まりました

本日(8月8日)の臨時議会で購入契約の承認がなされました。契約額は7359万4千円です。先にも報告しましたが、「鑑定評価額」に対して約350万円の値引きとなっています。

議決に先立ち「この金額が妥当と判断した理由」を問いました。「先方は簿価で、当方は鑑定評価額に基づいた価格で購入(売却)したいとの意向であった。臼杵市の考える利用のためには建物改修が必要であるため、その点を考慮して税金分を値引きしてもらった。」との主旨の回答でした。

「必要な改修費はどの程度と考えているか?」については「600万円程度と踏んでいる。他に付属建物なども無償でいただく。」との主旨の回答でした。

「簿価」で売却したいのは先方の理想。現実的には「鑑定評価額」に基づいて買収交渉を行うことが妥当であると思います。その際には必要最低限の改修費は当然のこととして買収価格から減じるべきものと考えます。

それからどの程度下げられるかは交渉次第となります。今回の物件は「中国陶瓷美術館」という特殊な用途の建物です。臼杵市が買い取って「博物館」にするほかには買い手はないと思われます。そういう意味では、1千万~2千万円くらいは値切る価格交渉があってしかるべきと思いましたが、今回は5%の値引きで決着。

反対はできませんが、理屈の通る範囲での「最高額」での契約となったと受け止めています。

12 件のコメント:

  1. 実際民間レベルで売却・購入するとしたら、この建物の特殊な性質を鑑みれば、簿価や鑑定額を大幅に下回るのは明らかでしょう。
    市側と売主、両者の関係性に大いに疑問が湧きますね。

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    1. 私も交渉によってもう少し下ることを期待していました。

      価格を下げようとする余り購入できないことを恐れたのでしょうか。「観光元年」起爆剤としてどうしても購入したかったのでしょうね。

      購入したからには、臼杵の魅力を発信する魅力ある施設となるよう、展示に工夫を凝らし、内外の人々の興味を引き、足を運んでもらえるよう期待したいと思います。

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  2. この話の発端は売主側なのか市側なのか、今となっては詮索しても仕方ないですが、若林市議が仰る様に、魅力ある施設にしていきたいですね。
    ただ、市の有力者が絡むと何も言えない議会というのはいかがかと。大いに問題ありだと思います。

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    1. 今回の買収で感じたことは、市長の「為政者」としての権限の大きさです。「簿価で購入」などの明らかにおかしな金額での提案でない限り、反対することは難しいです。人事案件に似たところがあります。

      なぜその金額に落ち着いたのか知りたいと「交渉経過」の公開を求めましたが公式には存在しないということでした。意図的に作成しなかったのか、作成しないことが通例なのか釈然としない点です。

      議会での議案審議の場である「委員会審議」も省略されました。臨時議会での委員会付託は省略するという通例による扱いですが、このような重要な案件は「委員会審議」を行うべきと考え、委員会付託を省略するという提案に異議を唱えましたが賛成少数(恐らく私だけ)で認められませんでした。

      匿名さんのコメントにあるように、いろいろと詮索しても始まりません。魅力ある施設になるようにしていきたいです。

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  3. 「観光元年」起爆剤としてどうしても購入したかったのでしょうね

    前にも言われてましたが、このようなものを起爆剤とする前にやるべき事があるはずですが何故に取り組まないのでしょうか?役所、つまり市長の方向性が見えてきません。
    これではこの箱物も期待外れになりそうです。

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    1. 購入金額はどうあれ、明確な展示ビジョンを持って進められている様子のこの建物には期待しています。

      私としては大分銀行跡地の「観光交流センター」に、今回の建物に期待されるような役割を果たしてほしいと考えていました。歴史史料館のようなものはもう少し先で整備すればよいとの考えでした。

      しかし期待の「観光交流センター」があのような計画になってしまいましたので、今回の「臼杵ミュージアム」には自ずと期待が高まります。

      4月には「観光交流センター」「臼杵ミュージアム」と箱物はそろいます。もう言い訳はできません。やるべきことは全て取り組んで結果を出さなければなりません。

      「サーラ・デ・うすき」「稲葉家下屋敷」も十分活用されてはいません。アンケートもとったようですので活用策を打ち出し、それぞれの箱物に魂をいれなければなりません。

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  4. 市役所に期待してもはじまりません。
    かれらは一労働者?にしか過ぎません。公僕といった考え方は存在しませんから。
    やはり、市民ひとりひとりが声を出さなければ、一部の既得権を持つ方々に
    いいようにされてしまいます。

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    1. 市役所は、お金と知能が集まった大集団です。臼杵市が活性化するについては期待せざるを得ません。その市役所には純粋に「臼杵のため」という行動をして頂きたいと願うところです。もしそれが一部の既得権に振り回されるとなれば大問題です。

      市民一人ひとりの声が届くようにと「市議会」があるのですが、期待される機能を果たすことができているかといえば疑問です。

      この場のような些細な「ブログ」という取り組みですが「声を発せられる場」となれればこれほど嬉しいことはありません。

      一人ひとりが声をあげるためには、必要な情報が発信される必要があります。その点においても「ブログ」でも出来るだけ発信していかなければならないと改めて感じるところです。

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  5. お詫びとお願い

    匿名さんにより午後0時から午後2時の間に投稿されたコメント「この件について…」が私の操作ミスで「公開」されずに「削除」されてしまいました。

    可能でしたら再度コメントを投稿して頂きたくお願いするものです。今後このようなことのないよう十分注意します。ご容赦下さい。

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  6. この件については市の上層部での専決事項でしょう。一般の市職員に責任はありません。市職員は日々臼杵市の為に職責を全うしていただいていると思います。

    それに引き換え、有力者に睨まれるのが怖くて意見一つ言えない議員は臼杵市にとって「必要」なのでしょうか?

    今回意見一つ言わず議決をしたのは市議の皆様です。近い将来、市民の声が大きくなった際、議会の一般質問に於いて何食わぬ顔で「博物館の状況や入場者数はどうなってますか?その対策は?」などと全責任を市側に転嫁するようなことだけはご勘弁願います。

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  7. 次の選挙でその議員の方々が残っていればですが。。。。。
    でも、市民が無能なので次の選挙でも当選してるのでしょう。
    残念なことです。

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    1. 個々の議員の考えが表に表れにくい議会の「仕組み」も問題です。

      「議会報告会」を開催して、皆さんの前で「中国陶瓷美術館の買収」経過を報告するなどの場面も欲しいです。

      「臨時議会」の様子はケーブルテレビに放映されないとのこと。なぜに?と思われる「慣例」も無くしたいものです。

      最近「議員だより」が発行されていないとのお叱りの声もあります。励みになります。

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