2012年2月29日水曜日

組織改正に関してコメントいただきました


>鋭いご指摘も多くいつも大変興味深く拝見しております。ただ、今回の書き込みについては少し疑問を感じましたので投稿させていただきます。まず、「組織の肥大化」といわれるておりますが、問題にされている課の現在の分掌体制を具体的に検証する等実態を把握されたうえでのご発言なのでしょうか?

コメントありがとうございます。残念ながら検証、把握した上の発言ではありません。私の経験、推測、伝聞にもとづいています。課の分掌体制を具体的に検証できるのは市長及び人事担当だけと思われます。逆に言えば、問題にされている課を設置する必要性を具体的に検証した経過を示し納得のいく説明をして頂きたいことです。このことについては「議会全員協議会」が本日開催されますのでこれを待ちます。

>課長一人では対応しきれない状況が存在するのかしないのか(業務の適正な監督がなされず事務の停滞を招いている可能性の有無)、課内に専任の課長外管理職(参事等)が既に配置のされているかいないか(実際の管理職数の増減)等を分析されたうえでご主張されませんと説得力が乏しく大変残念に思います。

統合して?「コミュニティー推進課」に変わる「コミュニティー推進室」には参事が1名配置されています。一方「総務課}にも課長の他に1名の参事が配置されています。また、保険健康課にも既に参事が1名配置されています。ご指摘の主張は、既に管理職としての参事が配置されており、実際の管理職数は増えないとの主張と拝察いたします。参事職の増減は容易ですが、いったん課を設置してしまえば、課を無くすことは困難になります。

>私個人としては、実現性の乏しい完全新規の事業計画(当時推進されていた方に怒られるかもしれませんが豊予海峡トンネルの九州側起点誘致など)を進めるような課を新設したのであればまさに肥大化ですが、既に行っている業務の区分を適切に行った組織改編であれば肥大化とは言わないのではないかと思います。

職員数の削減という大命題を実現するためには、業務の区分を適正に行うとしても課の数を増やすべきではないと思います。時代の要請にしたがって変化する必要があるとしても、現在は数を減らす方向に組織改変するべきです。職員数は減っていますので、課を増やすということは担当職員の数が一層減る方向になるということです。職員数を減らしながら、課長を増やすということは、たまたま課長になる年齢の職員がいて、ポストが足りないので課長ポストを作ったと思われても仕方ありません。

>同様に、組織改編対象の業務を「難しい判断が生じる分野ではありません」と断言されておりますが、こちらも分析がなく説得性が乏しいと思います。

分析は困難です。私の経験と推測に基づいています。コミュニティー、防災、高齢化対応など、いずれの分野も今年度は大変難しい業務が多かったとは思います。しかし、来年度以降、今年以上に困難な場面が生じるとは考えにくいとの判断です。いずれにせよ、分析は市長及び人事部局しかできませんので、説得性が乏しいといわれればそのとおりです。

>ほかにも、税金の滞納対策にしっかり望むべき、とおっしゃられた直後に、給与差し押さえをされた方のお話を取り上げて連絡がとれているんだから差し押さえまでするのはどうか?と言外に言われたり(ご存じのとおり近時の悪質滞納者は高所得者の故意犯の比重が増えており連絡がとれることが必ずしも差押えしない理由にはなりません。)、最近お疲れなのかご発言にぶれがでてきているように感じます。さらなる臼杵市発展のためにも、お体ご自愛いただき、説得力のあるお言葉での市役所改革の訴えをお願いしたいです。

滞納対策、現在の税体系がよいかどうかは別として、現在の税制において課税されたからには納税義務があります。「取れる人からは取る」ということは徹底されなければなりません。

今回の事案は、最近は納税しているが過去において滞納した3万円について預金を差し押さえられたというもの。差し押さえは仕方ないにしても、「支払っていない人もいるのでは?」との問いに対して明快に答えが無かったことを不満に思っているとの主張です。

これを受けて、徴税担当課に確認に行きました。「現在は、法令等に従い適切に処理している。法令の『解釈』の仕方により差し押さえを行うかどうか判断に迷う部分がある。この部分については個別に判断している」との主旨の説明でした。

個別に判断する必要のある事案は、責任ある方の下、判断すればよいと思います。その部分は全体からすればわずかな部分であるとの説明でした。

「ごね得」があるのではないかといまだ疑っている市民もおられる様子ですから、滞納処理のフローチャートのようなものを整理して、納税者にきちんと示して頂くようおねがいしました。このことについても検討して頂けるとのことです。

いつも言っていますが、これまでの行政のツケを支払わされる職員はたまったものではありません。それこそ臨機応変の適切な判断により組織の改変を行って頂きたいと思うところです。

ご指摘ありがとうございました。
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市職員の人件費削減は大命題。
給与の削減と伴に組織のスリム化は絶対に必要です。

1 できるだけ部局を減らし、管理職を減らす
2 能力重視の人事配置
3 公助を減じ、自助・共助を増進する
4 市民参画及び無用の邪推を除くために情報公開を徹底する
5 IT(言い方が古いですが)の活用

8 件のコメント:

  1. 県職してたから実情が少しは分かるのかもしれまさせんが、推測でここまで言うのはどうなんですかね?
    議員という責任ある立場なのですから、きちんと精査、分析してから発言、情報発信しないといけないのではないですかね?

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  2. いつも読ませていただいています。

    若林さまと匿名さまの議論、大変参考になりました。

    組織と機能の問題は、行政学等を見ても完全に合理的な組合せは難しく、解釈によって多様な見解がありうると思います。
    特に、組織は象徴的な面が多分にありますから、課を増設した場合でも、新しい政策が推進される(かのような)気分になるため、逆に市民から支持される場合もあろうかと思います。

    ただし、完全合理性はありえないとしても、若林さまも指摘されているとおり、組織編成の手続きがどうなっているかということに対する情報公開や、市に説明責任を果たさせることは重要でしょう。特に、市民の立場からすれば、課長と参事の違い、例えば同じ規則設置でもなぜ課はつぶせなくて、参事は増減しやすいのか、などは分かりにくいでしょう。課長でも参事でも職級や人件費が同じであれば、名前を変えてもいいじゃないかという議論もできましょう。

    そのために、「市長や人事部局」に説明を求めなければならないわけですが、内容が慣習や「空気」に近いものであるだけに、冷静に議論することが必要かと思われます。

    例えば、初めから、何か「きな臭いもの」と捉えることは得策で無いように思われます。人事担当からみれば、「当たり前」のことを悪く誤解されたと解釈するかもしれませんし、そうなれば、先方との議論もお互い疑心暗鬼になり、労多くして実り少ないものになりましょう。加えて怖いのは、ブログの読者が、市役所に対して不必要に悪い印象を持ってしまう可能性があることです。

    また、若林さんの「私の経験」は若林さんの前職である県職での経験なのか、臼杵市を観察した結果なのか、読んでいる限りはわかりません。前述のようにかなり個々の自治体の「慣習的」な部分もあろうかと思いますので、議論を混同させてしまうことにもなりかねません。

    若林さんのご活躍を応援していますが、長く活躍して頂くためにも、まずは冷静な分析と議論が重要かと思われます。県職・県職出身者の方には、GRIPSの教授をされた方等、優秀な方が多いと聞いております。今後もご活躍を期待しております。

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  3. コメントありがとうございます。

    確かに、少し奢りというか、独善があったように思います。

    ご指摘いただいたとおり、市役所に対して悪い印象を持ってしまうように仕向ける気持ちも働いたかもしれません。

    同じ結果を出せるならば、人件費は少ないほうが良い。そのためには組織はスリムにとの思いが強すぎます。

    議員という責任ある立場、要らぬ憶測を招くような書き方は慎みたいと思います。

    あくまでよりよい方向に臼杵が進むよう皆さんと考えるというスタンスを忘れないように努めます。要は、組織改正によりよりよい結果が生まれればそれでよいのですから。

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  4. 確かに確証がないものに対して憶測でものを言うことは改めるべきものですね。コメントを見る限り、行政に携る側の方のコメントなのでしょうか。この方の言う事は尤もなのですが、市役所側も組織に関して市民に対して詳細に説明責任を果たしてはいませんよね。そこに市民の側から疑問が生じるのは当たり前で、若林市議はその代弁者となっているも同然だと思います。

    他の市議は我関せず、このように行政の様々な事を取り上げて説明してはくれないですよ。確かにやり方は多少強引だとは思いますが。

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  5. 友人から言われブログを拝見しておりました。今回改めて議員さんおっしゃるところの『私の経験、推測、伝聞にもとづいて』というフィルターを通して以前の記事を読んでみましたが、そのまま素直に読んでいた時とずいぶん印象が違うように感じました。
    このブログでは何に対しても非常に明快に断言されているので、見ていて気持ちが良くと感じることもありましたが、反面で非常に危うい面がある、と今は感じています。この点は以前コメントされている方からのご指摘のとおりだと思います。
    本筋とは少しそれるかもしれませんが、今回コメントされた皆さまの一連のやり取りを拝見したおかげで、様々な情報が溢れる現代にあって、耳障りのいい情報だけをついつい疑わず信じてしまう危険性や、『自らの目で見て耳で聞いて体験で得たものを自分の頭で考える』という、本来当たり前のことの重要性を改めて思い知ることができました。
    匿名の方々に直接お礼が言えませんので、この場を借りさせていただけますでしょうか。皆さまありがとうございました。

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  6. 記事を起こしてまでの丁寧なお返事大変恐縮です、ありがとうございました。
     他の投稿者の方々が専門的かつ造詣のあるご指摘をされているうえに、話がわき道に逸れるようで恐縮ですが一言私の思いを書かせていただきます。
     新明解国語辞典が発刊当時話題になったことにみられるように、具体例、説明に用いる述語・助詞等によって「対象」に対する読み手の印象や意味は当然に変わるものであり、真にバイアスがかかっていない情報など古今存在しないことを意識したうえで書き物は読まなければならないことを頭では分かっていたつもりでしたが、今回の議員のお返事や皆様のコメントを見ていて本当に痛感いたしました。
     議論と非難、忠告と皮肉、境界は曖昧であり、人と人との間の垣根も、一時的な感情表現の誤りや特定感情の蓄積など様々な要因で変化するものではありますが、私は、浅慮汗顔の至りなれど、人と人との垣根は低ければ低いほど有意義な人生が送れる、と信じて生きて参りました。自治基本条例の制定などの契機もございますし、市民、議員、職員といった立場の違いを超えて将来を考えていける臼杵市となってゆくことを切に願っております。
     長文失礼いたしました。

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  7. こういうやりとりを通じてでも、私達市民が市政に関心を持つことが何より大事なのではないでしょうか?それだけでも若林市議は一石を投じていると思いますよ。

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  8. 皆さま、コメントありがとうございます。今回のことで私自身も大変勉強させて頂きました。

    このブログを始める際、政治家として身の回りに起こる事象に対してできるだけ明解に自分の考えを表したいという意図が強くありました。

    客観的事実を正確に述べた上で、自分の考えを述べることができれば誤解を与えず、また自分の意図するところをもっと正確に伝えることができたのかもしれません。

    しかし、立場上、身の回りに起こる事についてこの場で正確に述べることができません。いろいろな方がいろいろな立場・場面で話してくださいますし、情報を提供してくださいます。

    その一つ一つが真実であるか、正確であるかはすぐにはわかりません。私自身の中に蓄積され、徐々に確認されていきます。

    それらを通じて醸成された自分の考えを、ある事象に対して表明するという場(ブログ)になっています。考えに至るプロセスが完全には伝えられない中、自分の考えを述べるという繰り返し。

    今回コメントいただいたことで、ブログを訪れてくださる方々の捉え方により、各記事が微妙なニュアンスの差を持って捉えられているのだということが判りました。

    議論と非難、忠告と皮肉、境界は曖昧ということ、今回のことで痛切に感じました。

    コメントを開くのが怖いという思いを持つときもありますが、全ての境界は曖昧であると思えば冷静になれそうです。

    今回のことを踏まえ、今後とも臼杵がよりよくなるための一助となるよう、発信を続けますので、皆さま今後ともよろしくお願いいたします。

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