2010年7月28日水曜日

戸髙鉱山視察

戸髙鉱山を現地視察しました。
一行は、県議会議員、臼杵市議会議員、市役所、大分県からなる総勢約30名。


㈱戸髙鉱業社は、大分県津久見市に本社を置く、売上高100億円超の企業です。
主に石灰石を採掘し、加工販売しています。
今後200年間掘り続けても枯渇しないほどの量の石灰岩の山を確保しているとのこと。
隣市の企業ですが、将来、臼杵市と津久見市は合併すると目されますので、大変頼もしい存在です。


今回の現地視察の主目的は、「集積場」。
15mの高さの段状になった石灰岩に斜めに穴を開け、爆薬を仕掛け、発破して運搬可能な大きさの石灰石にして運搬します。
その際、全てが価値のある石灰石であれば問題ないのですが、どうしてもその中に表土や利用価値のない雑岩が含まれます。
集積場とは、その表土や雑岩を処分するために、鉱山の近辺に集積し、積み上げる、言わば「土の捨て場」です。


これまでは、津久見湾の埋め立てを基本としていましたが、公共事業の減少に伴い、鉱山に近接する川の沢の部分を利用し、集積場を建設しています。
平成9年には「八戸(やと)集積場」を建設、集積を行っています。
近い将来、満杯となることが予想され、新たに「神野集積場」の建設を計画しているということで、現地視察となったものです。


集積場は、河川の沢の最奥部に建設されます。
まず土留めを設置して、そこから順次土を積み上げていきます。
盛り土の斜面は、緩やかな勾配とし、盛り土完成後は緑化と植栽により元の山に戻します。

集積する表土や雑岩には人体に有害な物質は含まれていませんので、心配は河川の汚濁と豪雨時に一時に水が流出することです。

河川の汚濁については、先に建設された八戸集積場のモニタリングにより、汚濁は発生しないことが確認されていますし、豪雨時の対策としては、下流に調整地をを設け、一時に水が河川に流れ込まないよう計画されるようです。

豊富に恵まれた地下資源を有効に利用するために必要な集積場です。安全安心でしかも効率的な施設とし、国際競争に打ち勝ち、地域の活性化の原動力としてあり続けてほしいものです。

2 件のコメント:

  1. お疲れさまです。

    一般の、参加はなかったのでしょうか?
    「堆積場」が「集積場」になったのでしょうか?

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  2. 一般の方の参加は無かったです。
    「集積場」がどういうものか、市議会議員に知ってもらうことが主な目的のようでした。

    鉱山を掘削し、石灰石を採掘する過程で出てくる「雑岩」を処理する場所です。

    「集積場」と呼ばれていますが、実際は「雑岩」を堆積する場所です。

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