2018年6月14日木曜日

新臼杵庁舎 市長方針(全文)

臼杵市にとって大事な決断の時。「ケーブルテレビ放映の前の掲載は好ましくない」との要請ですが、きちん検討・議論するために必要と考え掲載します。




7 件のコメント:

  1. う〜ん。

    どうなんでしょうね。

    「1点目,まちづくり:

    過去に例のない急速な人口減少
    グローバル化の中で大きく変わる社会・経済

    (消費者側)「消費行動の変化」,地元にお金を落とさない消費スタイル,そもそもあまり消費しないスタイル,市民の消費力の低下
    (供給者側)「後継者不足」による供給力の低下,郊外や大手チェーンとの闘争
    (稼ぎ頭の製造業)「グローバル化」による価格競争力の低下で優位性を発揮できず他のエリアに仕事を奪われる「造船業」

    これらのため,市内経済は厳しい環境にある

    大きく変容する社会経済を踏まえ

    歴史的景観と一体となった中心市街地の魅力作りが課題

    このため,都市計画マスタープラン見直しに着手

    今後は「ICT」や「AI」の進展が見込まれる・・・・・・。」


    これ,聞いていたのとずいぶん違いますよ。

    これ完全に中・小・大の製造業依存体質,強いて言えば製造業偏重体質からの脱却,内需さえもある意味軽視し,観光を軸にインバウンド効果で経済を回したい,そのために市の形すら大きく変えていこうというかなり大胆な宣言に聞こえます。

    労働人口増加,多くの人に働き口を提供する労働集約的な産業を振興させていく策は所詮無理だし,現在の造船業でさえも新興国との価格競争で破れかぶれ,そんな状況で産業振興なんか夢のまた夢だからそのような無理なことはせずに,価格競争などに影響を受けにくい,モノカルチャーな外需や内需にも依存しないような,新たな産業を市が自ら定義,宣言した上でそれを基軸にしてそれに合わせる形で市の形すらも変化させていく,極めて意欲的な宣言に聞こえるのですが,気のせいでしょうか。

    これが正しい認識だとすれば,市主導で,トップダウン形式で一定の産業に前のめりで市を総動員させて突っ込んでいくものに映ります。どうなんでしょう。

    もっというと前回の市長選挙ではここまでの内容は争点になっていなかったはずです。

    首長選出は白紙委任を前提としていますが,ここまでの大きいことをされたいなら,抽象的な「多くの市民」などというどこにいる誰か一切わからないような者を持ち出されず,具体的な民意が何か,市民に広く問うべきではないかと思います。

    これ特別委員会を開くとか,そういうレベルを超えている気がします。

    ところで,高速道路インター前ですが,「道路整備を含め費用が高額」としていますが,「道路整備」を主にやり玉に挙げています。

    ただ道路整備の多くは都市計画道路の変更に係るものであり,そもそも計画自体は作られているわけですね。

    それを市役所のほうに引っ張るだけ。

    そもそも引っ張ればより便利だよね,というレベルで提案されていたはずであり,そもそも都市計画道路の変更はプランの中に入っていませんでした。

    計画を作っていたわけであり,それの予算も別に考えていたはずです。

    というと市長の見解は,あそこに都市計画道路を通すのは費用がかかりすぎ,そもそも計画自体がまずかった,という見解の表明に見えますが,実際のところどうなんでしょう。

    「費用が高額」といいますが,臼杵市がどの程度起債できるのか,どの程度債務負担できるのか,どのあたりにラインがあると考えられるのかを一切示さずに,定性的に「費用が高額」というのは,どうなのでしょう。極めて疑問に思います。

    『金がかかりすぎるから無理』というのはお小遣いが逼迫した子供でも言えます。

    市長ならではの見解を聞きたかったですね。

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  2. >「ケーブルテレビ放映の前の掲載は好ましくない」
    ここはなぜ好ましくないのか、ぜひ聞いてほしいところです。
    名目的共時性は、市長発表で確保されています。
    あとはどのメディアが扱っても構わないのではないでしょうか。
    仮に新聞が全文掲載しようとしたら同じことを言ったのでしょうか。

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    1. 過去「市長の行政報告」を即時掲載し、お叱りを受けたことがあります。
      http://usuki.blogspot.com/2010/12/blog-post_8486.html

      なぜ好ましくないのか、追求まではしませんでしたが、その後「原稿配布」はなくなり、即時掲載はできなくなりました。

      「議会」を生中継すればなんら問題ないこと。市民に知らせるのをできるだけ遅くしたい意図があるのでしょうか。

      今回の「全文掲載」については、何もお叱りも無く、追認的に市役所のホームページでもアップされました。

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  3. 正直、だらだらと文章が長いだけで、移転した場合の責任取りたくないから現状維持で。という八方美人なだけの回答ですね。大津波来た場合に市役所機能停止すると困るのは市民なのですが、そういうところは考えているのですかね。結局の所、東日本大震災は市長にとっては対岸の火事であって、明日は我が身という認識もない方だったのですかね。

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    1. 「中心市街地」が一番大事という前提で「現状のまま」を選択した論理構成です。移転しなければすぐに責任を問われることはありません。

      責任を問われるとすれば、津波に襲われて人命救助や復旧復興に支障が出た場合と市役所移転しなかったにも関わらず中心市街地が寂れた場合です。

      近々に起こるとは考えたくありませんし、起こっても困ります。よって今は責任を問われることはないという見込みなのでしょう。

      市役所を高台移転したうえで、中心市街地の活性化方策を考えることは放棄されました。その点こそ議論を尽くすべき点と思うところです。

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  4. 現在の豪雨で苦しんでいる場所を見ても起こってからじゃ遅いという認識がないというのが残念ですね。確かに財政は逼迫して、無駄な借金を残したくないという考えも分かりますが、現状維持で行くなら、最初からそう言明して選挙に出るべきじゃないのかと思いますね。

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  5. 思い返せば「専門家委員会」「市民委員会」が終わった頃は「現在地での建替え」を考えていたと思われます。

    それを前市長から「現位置はありえない」と指摘され「喫緊の課題と抜本対策を切り分ける」と表明、結論を先送り。

    選挙では「現位置で建替え」を中心部の方々に滲み出すも、選挙の争点にならないよう配慮。

    当選後、形づくりのための「市民会議」を開催し、市民の皆さんに勉強して頂き、情報提供する中で、自らも「現位置で建替えすべきであるが、先送り」の方針に至ったと思われます。

    すぐに「建替え」となれば「高台移転」にくらべて財源的に大変不利ですから論議の的となります。また、現位置で建替えるなら先送りしても財源的にそう変わりません。

    確かに先々、人口減少に伴い臼杵市がどうなっていくのか予断を許しません。合併を余儀なくされ、新市庁舎が必要なくなることすらありえます。

    ゆえに、人口が減少し、日本一小さな市となるとしても「誇りをもって天分を活かしきるまち臼杵」となれるよう「市庁舎の建替え」を契機に、市庁舎の安全と市街地の活性化を併せて実現できるような方策を真剣に討議すべきと思うところです。

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