2013年9月3日火曜日

駐車場管理受託「TPS」の情報

コメントいただきました。
(以下引用)

こんな記事がありましたけど、どんなもんなんですかね?
http://diamond.jp/articles/-/9187

スーパー、自治体の駐車場が続々タイムズに!
受託事業で向かうところ敵なしのパーク24


週末、大型スーパーやファミリーレストランなどに自動車で出かける人なら、気づいているかもしれない。最近、そうした商業施設の駐車場が続々と、パーク24の管理する駐車場「タイムズ」に入れ替わっているのだ。

多くの商業施設は駐車場を自社で管理している。だが、悩みも抱えているのが実情だ。

規模が大きくなれば有人管理が必要になりコストがかかるし、不正駐車も少なからずある。また、無料の大型駐車場なら夜になると若者がたむろする場と変わり、なにかとトラブルを起こしがちだ。

そこに需要があると判断したパーク24は2001年に商業施設の駐車場管理受託の「TPS(タイムズパートナーサービス)」を始めた。

パーク24といえば、街中の空き地の所有者から借り、そこに駐車場を設置し、料金を収集する時間貸し駐車場の最大手。

カメラによる監視、コールセンターでのトラブル対応や、巡回サービスなど24時間の駐車場管理のノウハウでは右に出るものがいない。

商業施設がTPSを導入すれば、前述のような悩みも解決する。そして、当初の1時間は無料で2時間以降は有料になる、もしくは、店舗で購入した客は無料になるなどと、条件を設定できるため、店舗を利用する客にとっては負担増にならないケースがほとんどだ。

また、TPSは立地や周囲の料金相場によって、3つの料金形態が用意されているが、ほとんどの場合、導入費用はかからない。立地が良ければパーク24側から商業施設側に賃料を支払うこともある。 

つまり、それまでコストがかかるのが当たり前だった駐車場管理が無料になる、場合によっては利益を生む可能性があるのだ。

加えて、パーク24は今年から、TPSの導入商業施設に「タイムズマーケティングサービス」と称してマーケティング情報を無料で提供し始めた。

パーク24は、提示することで商業施設の利用が割引になるなどの特典がある会員サービス「タイムズクラブカード」を展開しており、現在300万人の会員がいる。会員は、タイムズのゲートを出る際に、このカードを精算機にかざす。

すると、パーク24にはその商業施設にどの地域から、どの年齢、性別の客が来たのかというデータが集まる。それを商業施設に提供し、商業施設はチラシ配布の参考データとして活用するなどしている。

さらに、パーク24ではカーシェアリング事業も展開しているが、TPSを導入する大型商業施設からは客向けにカーシェアリングを提供したいという要望が強く、現在、導入が進んでいる。

商業施設にとっては、コスト削減、本業への集中、マーケティングデータの無償提供、カーシェアリングなど、導入のメリットがきわめて大きい。そこで、イオンや、ヨーカドー、ヤマダ電機といった大手流通がこぞって、TPSを導入しているわけだ。

そして、もう一つの急増の原動力が行政からの受託だ。

2003年に施行された指定管理者制度によって、公の施設も民間が管理運営できるようになった。これが追い風となり、パーク24は横浜市や川崎市の駐車場運営を受託。さらに増える可能性は高い。

昨年は1万6000台ほどだったTPSの導入台数は、今年は半期だけで2万4000台を超え、年間では5万台に迫る可能性もある。現在、他のコインパーキング各社はこの受託事業にまったく参入できていないとあって独走状態だ。

TPSの累計の駐車スペースは、17万6000台。パーク24全体で29万台だから、半分以上がTPSによる台数ということになる。もはや、パーク24の主力となったTPS事業への追い風はさらに強まりそうだ。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 清水量介)

-------引用ここまで

駅前駐車場は、駐車場経営を前提に土地を貸し付ける方式が検討されています。「タイムズ」も有力な候補になりそうです。

駅前と畳屋町は機械式が優れていると思われますが、下屋敷前については機械式と人を配置して管理する方法と十分比較検討する必要があると思います。

9 件のコメント:

  1. ここで検討されるべきは、都会と地方では「お金」の価値や使い方に違いがあるということです。簡単で責任転換できるのは、こういった合理的な会社や方法なのかもしれませんが、これでは、臼杵のお金がそのまま市外に流出してしまうということです。この不景気の時代にみすみす利用料を市外に持っていかなくてもよい方法を考えなければと思います。固定資産として税収は収入として発生するかもませんが、人件費として人口を維持する要素はなくなると思います。いくつかシュミレーションは考えてのことでしょうか?

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    1. 同感です。

      畳屋町の方の管理費用は、機械式(227万円)と人を置く方式(294万円)とでは年間約67万円の差が生じるとされています。これほどの差が出れば機械式にすることもやむを得ないと思われます。いかがでしょうか?

      下屋敷前の方は、機械式(297万円)と人を置く方式(303万円)とでは年間約6万円の差が生じるとされています。その内訳を見ると誤差の範囲と言えます。

      機械式にして管理費用をみすみす市外に流出させるのではなく、市内の人を雇う人件費に充てることを考えるべきでしょう。しかもその方が「おもてなしの心」を持って利用者に接すれば金額では測れない効果も生まれようというものです

      駅前については、駐車場経営を前提に土地を貸して賃料を徴収することを考えてるとのこと。経営方式については言及されていません。

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    2. 補足説明を受けました。以下は、駅前駐車場を機械式の管理とすることを前提として、それぞれの場合の見込みコストを示しています。

      下屋敷と畳屋町を機械管理とする場合。
      297万円+227万円=524万円

      下屋敷を人、畳屋町を機械とする場合。
      303万円+265万円=568万円(+44万円)

      どちらも人による管理とする場合。
      303万円+294万円=597万円(+73万円)

      実際はこれ以上のコスト面での差が生じるであろう(機械式が安くできる)と見込んでいるとのこと。人での管理では苦情対応などへの市職員の関与が必要であり、総合して検討した結果、3箇所とも同一業者による機械式での管理を想定しているとのことでした。

      また、駐車場の近辺に「観光交流センター」「ガイド詰め所」も整備されることから駐車場での案内表示で対応できるとの判断もあるようです。

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  2. 安ければ雇用やおもてなしの心は不必要と言うことでしょうか?
    >機械式にして管理費用をみすみす市外に流出させるのではなく、市内の人を雇う人件費に充てることを考えるべきでしょう。しかもその方が「おもてなしの心」を持って利用者に接すれば金額では測れない効果も生まれようというものです

    であれば畳屋町も機械化はしないのでは。
    言っていることが矛盾していると感じるのは私だけ?

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    1. コストは考えざるを得ないと思います。雇用を生むとしても無駄なコストはかけられません。どの程度のコストを容認するかは悩ましい問題ではあります。

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  3. 市営駐車場管理比較一覧を拝見しました。
    継続費用(職員人件費)720万円×0.03人役とありますが、
    職員って平均720万円ももらってるのですか?
    こちらのほうがビックリしました。

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    1. 社会保険料負担などの事業主(市役所)負担分も含め、職員一人当たりにかかる総コストを720万円として計算しています。

      職員に支払われる給与については以下のところに掲載されていますが、平均で573万円となっています。
      http://www.city.usuki.oita.jp/up/logPDF/0015.pdf

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  4. 駐車場の近辺に「観光交流センター」「ガイド詰め所」も整備されることから駐車場での案内表示で対応できるとの判断もあるようです。とありますが、ガイドの方は常駐しているのでしょうか。また、ガイドの方は無料ですか。観光交流センターと詰所と2カ所にガイドさんがいることになるのでしょうか。

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    1. 先ごろ移設された「下屋敷の蔵」がガイドの詰め所として活用することができるようになりました。「NPOツーリズムうすき」では訪れた方々に臼杵の魅力に触れて頂きたいと、9時半~15時半の間常駐するようにしました。

      出来るだけ休まないように常駐をつづけたいと考えています。常駐にかかる費用はなく「ボランティア」となります。町並み散策ガイドの要請があれば1時間半を基本として一人500円いただく仕組みにしています。

      「観光交流センター」は来年4月オープン予定です。運営を「観光情報協会」が担うようになると見込まれます。窓口で職員が情報提供を行うことになると考えられます。

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