2015年3月4日水曜日

3月議会開会

3月3日は3月議会「開会日」、議案の提案理由の説明がありました。説明といっても簡単な説明、詳細は「常任委員会」での審議となります。

他には恒例の「市長の行政報告」。この3ヶ月間の行政報告、主として行事報告が行われました。直ぐにアップしたいところですが、「原稿」が配布されなくなりましたのでそれは無理。その経過はこちら。
http://usuki.blogspot.jp/2010/12/blog-post_8486.html

ということで、三ヶ月遅れ、12月議会での「市長の行政報告」は以下のとおりです。
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12月定例市議会の開会にあたり、議員各位にはご参集をいただき、付議議案のご審議をいただけますことに感謝申し上げます。

 さきの9月定例会以降、現在までの市政運営事項についてご報告申し上げます。
 まず初めに、防災対策についてですが、9月21日、臼杵市で初めての取り組みであります土砂災害想定訓練を野津地域の下藤地区で実施しました。集中豪雨により大規模な土砂崩れが発生したとの想定のもと、地区住民と消防署や大分県防災航空隊、天心堂DMAT、地元消防団、大分県砂防課が一体となり、避難訓練、通報訓練、土のう積み訓練、救出・救護など実践的訓練に取り組みました。8月20日の広島土砂災害後ということもあり、土砂災害に対する防災意識の高揚を図ることができました。
 次に、9月28日、目黒のさんま祭りを通じて交流のあります宮城県気仙沼市と臼杵市で、災害時の相互援助協定を両市長、両議長の出席に加えて、目黒区立ち会いのもと、調印・締結しました。東日本大震災で被災した気仙沼市と南海トラフの巨大地震対策が急務となっている臼杵市が協定を締結することで、今後、様々な災害に対して、両市が互いに協力、支援を行うことになります。
 その前日の9月27日には、防災啓発及び気仙沼支援につながる交流イベントとして、「未来へつなごう!気仙沼と臼杵」と題して、気仙沼から学ぶ防災フォーラムが開催されました。災害後の復興支援を継続してきた市民有志を中心とした実行委員会が主催したもので、当日は気仙沼の震災当時の実情と復興に向けた取り組みをテーマにした講演会とパネルディスカッションが行われ、また気仙沼漁港直送の生サンマを炭火で焼いて、カボスを添えて提供する目黒のさんま祭りを臼杵で再現しました。サンマとカボスの交流に多くの市民の皆さんが参加し、交流を深めました。
 次に、10月26日、中央地区を主会場として、平成26年度臼杵市総合防災訓練を実施しました。今回の訓練は、南海トラフ巨大地震等発生時の災害対応力を高めることを主眼とし、27の防災関係機関などと連携し、およそ3,000人が参加しました。
 住民避難訓練では、避難場所の確認、災害時要援護者の支援の実践、防災士の活動など実践的な避難訓練を追求しました。避難所運営訓練では、今年度、文部科学省の防災教育モデル実践校である臼杵高校の生徒が避難所運営を担いました。このような訓練は、全国に先駆けた取り組みであり、臼杵高校体育館で運営スタッフとなった高校生が避難住民に声をかけたり、自分たちで考えながら運営に携わり、問題・課題を肌で感じ、避難所運営の難しさを実感していました。この訓練を契機に、災害時における次世代リーダーとして今後の活躍を期待しています。
 また、消防本部では、市の幹部職員による災害対策本部設置訓練を実施し、初動対応の役割や課題を共有し、危機管理意識の向上につなげることができました。
 次に、11月5日の津波防災の日に、平日の昼間に南海トラフ巨大地震及び津波が発生した想定のもと、下ノ江田井地区とJR九州大分支社が連携して、JR九州列車乗客避難誘導訓練を実施しました。今回の訓練は、臨時列車を下ノ江駅に停車させ、行ったもので、列車乗客の避難や負傷者を救護するという実効性のある訓練となりました。
 次に、11月9日、新臼杵市施行10周年記念事業プレイベントとして、臼杵市防災講演会2014を開催しました。講師には、東日本大震災の際に「釜石の奇跡」を生んだ防災教育のスペシャリストである群馬大学大学院理工学部の片田敏孝教授をお招きし、「想定外を生き抜く力」と題して講演をしていただきました。南海トラフ地震は間違いなく起こる。その地震に立ち向かうための取り組みが必要であり、津波防災は臼杵に住む方々が臼杵に住むための作法であると意識し、津波想定におびえ過ぎるのではなく、市民が一丸となって津波対策に向き合うことの大切さを語っていただきました。
 私たちは、想定を超える事態に対して、避難を諦めないことが大切であり、一人一人ができる限りの努力をしなければならない、このことを市民の皆様と共有するために、今後も引き続き防災対策に力を注いでいきたいと考えています。
 次に、11月20日、地元の特産魚であるかぼすブリを使った備蓄缶詰の製造を開始しました。この缶詰は、津久見高校海洋科学校の生徒が防災教育の一環として毎年1,000缶程度製造し、臼杵市の備蓄物資として保管することにしています。生徒が身につけた生産技術を防災に生かしていくことで、生徒自身の防災意識の向上にもつなげることができ、さらには、かぼすブリのPRにも一役買ってもらえるものと期待しています。
 なお、この缶詰の賞味期限は3年間ですので、1年半後をめどにして市民への頒布を予定しています。
 次に、防災対策以外の事項について報告いたします。
 8月25日、ワタミグループが参画する公益財団法人みんなの夢をかなえる会が主催する地域の未来を考える5つの社会貢献団体の活動報告会として、ソーシャルフォーラム2014が東京で開催され、私からこの臼杵での森の再生活動分野での取り組みを報告させていただきました。臼杵市のまちづくりコンセプトやまちの特色を紹介し、水源涵養の森づくりや民間企業であるワタミとの協働による市民の森づくりの事例を発表し、豊かな暮らしの環境には森の再生が必要であることを訴えてきました。
 今後も、民間活力を活用した林業や市民挙げての森づくりを推進していきたいと考えています。
 また、ワタミグループには、ことし、全国の居酒屋およそ600店舗内にうすき竹宵のポスターを全て張っていただき、全国に情報発信することができました。さらに、竹宵にもオブジェを制作して参加していただいたところであります。
 次に、臼杵市の観光PRキャラクター「ほっとさん」が、10月10日、正式に商標登録されました。ほっとさんを活用した取り組みとしては、市民皆様の申請に基づき、無料でイラスト使用を許可することとし、既にタクシーや煎餅、ストラップなどのアクセサリー、名刺などに使用されています。
 今後は、加工品、農水産品のパッケージやグッズに利用していただけるよう、市民や企業の方々にPRし、地域経済の活性化につながるような活用を期待しています。
 次に、10月11日、臼杵市野津町出身の講談師、一龍斎貞弥さんの後援会が設立されました。後援会は、一龍斎貞弥さんが国内外で活躍できるよう支援し、地元臼杵市や大分県観光の活性化に貢献することを活動目的としています。
 一龍斎貞弥さんは、講談師のほか、声優、ナレーターなどとして活躍しています。新作講談「二孝女物語」を通じて、親子愛、親子のきずな、さらに慈愛の心、支え合いの心の大切さを全国に情報発信していただくとともに、茨城県常陸太田市と臼杵市を結ぶ役割も担っていただいています。この後援会設立を契機に、臼杵市の偉人である吉四六さんや、また野上弥生子さんの講談を仕立てて、臼杵を全国に広めるなど地域貢献につなげたいという意向を持っているとお聞きしていますので、講談師としてのさらなる活躍を期待しているところであります。
 次に、同じく10月11日、消防庁舎横に建設予定の西南地区交流センター(仮称)の起工式が行われました。この施設は、通常時には市浜地区のコミュニティ拠点施設として、子供から高齢者までの誰もが交流できる場であり、また大規模災害発生時には、消防庁舎に設置する災害対策本部と連携して災害対応にあたる防災施設として機能させる予定です。
 なお、竣工予定は、平成27年7月末となっています。
 次に、10月12日、臼杵市認知症市民フォーラムを開催しました。超大型台風が近づく中での開催となりましたが、市内外からおよそ960名の多くの参加者があり、第1部では、大分大学医学部、松原悦朗教授により「根本的治療薬の開発~最新の認知症研究について」、鳥取大学医学部、浦上克哉教授より「認知症の早期発見と予防」についてご講演いただきました。第2部では、地域で取り組む予防と支援についてをテーマに、行政や医療、介護、福祉など様々な立場のパネリストによるパネルディスカッションを行いました。
 現在、認知症対策とはどうあるべきかという課題については、医療関係者、介護関係者それぞれの立場で模索を続けている状況にあります。本フォーラムを通じて、これからの認知症対策のあり方を議論し、臼杵市での取り組みをどのように進めていくか、また少子高齢化が進む地域づくりについて、認知症対策を通じた提言をいただきました。市民を初め多くの参加者の方々に、認知症は、正しく理解し、早期発見し、正しく対処することで、認知症になっても安心して暮らせるということが理解されたのではないかと感じています。
 臼杵市の認知症対策は、全国的に見ても先駆けた取り組みを行っていますが、今後も行政、医療、介護、福祉など各関係機関が連携し、認知症予防や支援、早期発見の大切さ、認知症になってもできる限り住みなれた地域で暮らし続けることができるまちづくりに取り組んでいきたいと考えているところであります。
 次に、10月15日、福良ヶ丘小学校の管理教室棟増改築工事の起工式が行われました。現在の管理教室棟は、昭和32年に建築され、57年が経過し、長きにわたり児童の学びやとしての役目を果たしてきましたが、老朽化に伴い改築することとしました。竣工予定日は、平成27年7月となっており、2学期から供用開始となります。
 次に、10月31日と11月1日、常陸太田市から、二孝女の父、初衛門を看病した青蓮寺の所在地域にあります山田小学校の児童4名が初めて臼杵市を訪れました。農泊体験や二孝女の地元である川登小学校では、これまで学んだ成果をお互いに発表するなどの交流を初め、国宝臼杵石仏の見学では、臼杵っこガイドの子供たちから案内を受け、竹宵にも参加して、臼杵小学校、福良ヶ丘小学校の児童とも交流を行いました。今回の訪問は、常陸太田市と締結している交流促進協定の一環によるものでした。相互の郷土の歴史や文化に触れ、きずなが深まったものではないかと思っています。
 今後は、市内各小学校に二孝女物語を広めるとともに、日本人の人を思いやる心を深め、先人に対する尊敬や郷土を愛する心の醸成につなげていきたいと考えています。
 次に、11月1日、2日、うすき竹宵が行われ、県内外から2日間で9万5,000人が訪れました。2万本の竹ぼんぼりや32カ所に飾られた竹オブジェは、ボランティアの皆さんの手によって制作され、訪れた方々はその幽玄の世界に浸り、感動されたのではないかと思っています。
 また、恒例となりました般若姫行列や、本市と交流のある常陸太田市及び長崎県平戸市から特産品の販売参加に加えて、今回初出演の狩野泰一さんによる篠笛演奏などにより、竹宵を盛り上げていただきました。
 うすき竹宵は、毎年、準備から片づけまで、企業、各種団体、行政のほか、市内の小・中学生など子供たちも参加し、多くの市民ボランティアに支えられ、第18回を迎えました。こうした皆さんの思いや支えが竹宵の魅力につながっています。これからも、うすき竹宵が訪れるお客様を魅了し続けられるよう、市全体で取り組んでいきたいと考えています。
 また、平戸市と常陸太田市の秋のお祭りには、本市から物産販売などのため参加し、臼杵の特産品に観光パンフレットを添えてPRを行いました。
 次に、11月1日、「マレガ・プロジェクト」シンポジウムin臼杵が開催されました。昭和5年(1930年)に来日したイタリア人神父マリオ・マレガ氏が大分県内で収集したおよそ1万点の古文書が、平成23年のバチカン図書館改修に伴う作業中に発見されました。現在、国、大分県、バチカン図書館が「マレガ・プロジェクト」として計画を組み、共同でその整理と調査を進めています。その一環として開催されたのが、今回のシンポジウムであります。
 当日は、バチカン図書館長も出席され、東京大学史料編纂所、大分県立先哲史料館の研究報告や意見交換がありました。マレガ氏の資料については、臼杵藩に関する資料が大部分を占めているとの見解もあるため、市としてもこのプロジェクトに調査や情報提供などの協力をしていきたいと考えております。
 次に、11月6日、7日の2日間、東九州自動車道大分~宮崎間の開通を前に、臼杵市独自の観光キャンペーンを行いました。宮崎県民に臼杵の認知度を高めていただくとともに、臼杵の魅力を知っていただくため、地元テレビ、地元ケーブルテレビの生放送番組への出演や、臼杵観光PRのため、地元のテレビ局でのコマーシャル放送、新聞社などマスコミを通じて情報発信するとともに、宮崎市、都城市、両市を訪問し、観光客の誘致活動を実施しました。
 これを皮切りに、高速道路の開通予定である来年春に向けて、臼杵観光PR番組「ますます、うすき」を地元宮崎のテレビで2月から3月にかけて放送します。また、2月には再度宮崎に出向いて、地元テレビや地元ケーブルテレビなどマスコミを通じた宮崎県観光プロモーションを実施して、宮崎・鹿児島県方面からの観光客誘致を行う予定にしております。
 臼杵の魅力は、観光資源に加えて、人の温かい優しいおもてなしの心も魅力の一つです。来ていただけるお客様に満足していただけるよう、市民を挙げてお迎えしていきたいと考えております。
 次に、11月23日、観光交流プラザで「地域うまいもん市~食うちミシュラン~」を開催しました。2回に分けて行う予定でしたが、台風の影響により初回が中止となり、1回のみの開催となりました。各地域振興協議会の取り組みを食を通じて紹介するとともに、地域間の交流や連携を図ることを目的に、各地域での自慢の一品を持ち寄って販売を行いました。当日は、各地域振興協議会の地域活動の様子、写真や広報紙などをパネルで展示して紹介し、7つの地域振興協議会が販売に参加していただきました。豊後吉四六太鼓の演奏で始まり、多くのお客さんでにぎわい、準備したおよそ900食は全て完売いたしました。
 本イベントは、今回が初めての試みであり、反省点もありましたが、各地域にとりましては、活動のPRにつながるとともに、よい成功体験となり、当初の目的も達成できたのではないかと思っています。地域からは、次回の開催に向けて意欲的な発言も多く見られ、地域の自主財源確保に向けたよいきっかけとなりました。
 今後は、各地域振興協議会と相談しながら、課題を解決し、定期的なイベントとしての定着化を目指していきたいというふうに考えております。
 次に、11月22日、おんせん県おおいた「地獄蒸し祭り」in東京タワーに参加しました。前日祭には、マスコミ関係者や在京大分県関係者が参加する中、参加自治体の中で臼杵市だけが観光PRを行うことができました。
 また、ことしは、フグ、タチウオ、かぼすブリに次ぐ第4の魚として力を入れておりますカマガリを使った新たな名物カマガリバーガーを販売し、2日間で600個を完売することができました。カボスや地酒とともに、大きく首都圏にアピールできたものと確信しています。
 次に、12月1日から、東京銀座にある大分県のフラッグショップ坐来大分を活用して、食を通じた臼杵のPRとして臼杵フェアを12月27日まで開催しています。きのう12月1日の初日は、ランチイベントとして私も参加してきました。臼杵市がホストとなり、マスコミ、雑誌社、臼杵と縁のある著名人などを招聘して、プレゼンテーションにより臼杵の食、並びに観光をPRした後、臼杵の食材を使ったランチを味わっていただきながら交流会を実施しました。本市の豊かな食、観光、物産をPRするとともに、広範囲にわたり効果的に情報発信をすることができたと実感しております。
 今後は、臼杵の食材、フグとかカマガリとかかぼすブリとかほんまもん農産物等を活用したメニューフェアを、ディナーとして12月2日から22日間にわたり実施する予定であります。あわせて、坐来大分の物販スペースで臼杵市の物産品、加工品や6次産業化商品などの販売並びに坐来大分内のギャラリーやおおいた情報館で臼杵のパネルや観光ポスターの展示、チラシ等を設置する予定にしております。臼杵の豊かな食材を使った料理を提供し、お客様の視覚・味覚に直接訴えることで、より深く臼杵の魅力を情報発信し、都市における知名度の向上につなげていきたいと考えております。
 最後に、昭和49年に建築後、40年が経過し、老朽化が進んでいる臼杵庁舎のあり方について、防災対策やまちづくりの観点を考慮しながら検討していくため、有識者6名から専門的な助言、提言をいただく臼杵庁舎のあり方検討専門家委員会を本年10月に設置し、多面的・総合的な検討を開始しました。専門家委員会では、今年度中をめどに臼杵庁舎のあり方について方向性を出していただく予定にしております。
 また、これと並行して、専門家委員会での検討内容について報告し、意見を求めるため、市民委員会を設置し、臼杵庁舎の方向性を議論していただきたいと考えています。
 この専門家委員会と市民委員会の議論内容につきましては、市議会にも適宜報告してまいりたいと考えております。

 以上、9月定例会以降の市政関連事項につきまして、報告を終わります。

1 件のコメント:

  1. 現在「市長の行政報告」はこちらで見ることが出来ます。3ヶ月遅れですが。。
    http://www.gijiroku.jp/gikai/cgi-bin/WWWframeBase.exe?A=frameBase&USR=uski&PWD=&L=1&S=31

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