2013年12月3日火曜日

洲崎口のスロープに関して「反対討論」

今日は12月議会開会日。決算認定について「反対討論」します。
決算委員会で審議されましたが、賛成できません。
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第90号議案 平成24年度臼杵市一般会計歳入歳出決算の認定について(反対討論)

第8款土木費に「臼杵公園避難路整備事業」が計上されています。洲崎口の避難路については、「階段では避難が困難な方々のために、スロープが必要と考えるので建設を行う」との趣旨で計画されたものですが、計画時点では階段が残ることは説明されていませんでした。

工事の完成に伴い「登りついたところに階段が残されている。避難に支障があるのではないか。」との疑問が生じ、担当課に問い合わせを行ったところ「スロープと階段とで避難速度に相違はなく滞留は生じないと考えている。階段を登りづらい車椅子利用者などの方は、とりあえず中段の広場まで避難すれば12mの高さがあり津波被害から逃れられると考えている。」との回答でした。

ところが、決算委員会においては「階段については、改修が必要と考えている」との発言がありました。

以上のような経過について精査が行われておらず、今のまま決算認定が行われれば、次の3点が懸念されます。

1 「設計時点での考え方」と「避難についての検討が十分であったのか」が曖昧なままとなる。

2 執行部の説明に食い違いがあることについて容認することになり、議会と執行部との信頼を失うことになる。

3 「改修が必要と考えている」との考えを議会として追認する状況となり、今後改修の必要性を検討する上で支障となる。

以上の理由から、本議案については反対いたします。

7 件のコメント:

  1. 「普通では考えられない事が行政では起こりえる」ということでしょうか。全て他人事ですね。改修が必要だと考えているのなら、なぜ最初から行わないのでしょうか。小学生でも分かる事だと思います。職務怠慢ですね。また、議会としてのチェック機能が働いていないのでしたら、双方とも給料返還をお願いします。

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  2. 最後に階段が残ることについては、ある方から「こんなことでよいのか?」との指摘をいただき、設計時の考え方を確認するために市役所に出向き話を聞きました。
    http://usuki.blogspot.jp/2013/09/blog-post_27.html

    市役所の説明は以下のとおりでした。

    1 スロープで上がりついた箇所は、海抜12mであり、とにかくそこまで上がってもらえば最低限の安全は確保される。

    2 階段をスムースに上れない人が一旦滞留するスペースが十分確保されており、最後の階段のところで渋滞することはないと考える。

    3 車椅子利用者やリヤカー利用者が一旦滞留スペースに避難する前提で考えれば、計画上スロープと最後の階段とで時間当たりの上れる人数は変わりないため、渋滞は生じない。

    4 公園内広場までのスロープ設置も検討したが、事業費が現在のスロープに比較して格段に大きくなるため、以上のような理由から最後の階段は残すことにした。

    以上のような説明を受け、了としました。

    そういう経過にも関わらず、担当部長は「階段の改修は必要と考えいる」という発言です。

    たくさんの人から指摘を受けて、説明ができず、そのような発言になったのでしょう。全く説明責任を果たしていません。

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    1. 詳しい話はしらないので,どのようなことかあまりわかりませんが。
      少なくとも提示していただいた限りの市役所側の説明に関しては,次の難点があるのではないでしょうか。

      市役所側の回答は,大きくまとめると,つぎのQに対応するのではないでしょうか。すなわち,
      Q1.滞留スペースが一応安全であることは明かであるが,問題はないのか。
      Q2.滞留スペースの十分性について。
      Q3.Q2の十分性が,十分であるといえるために必要な前提条件はなにか。
      Q4.階段を改修しない合理性は何か。

      回答1について。最低限の安全が確保されるのは,市役所側回答が述べているとおり,「上がってもらえ」たらという限定がつく。人がスムーズに広場に移動できなかった場合,それが人の流れを妨げる抵抗として作用し,津波が来るまでの間に避難が完了しない可能性が考えられる。

      回答2について。一旦滞留するスペースが十分確保されていることと,渋滞が発生しないこととの間には,必然性は存在しない。滞留するスペースがあったとしても,退出に対し流入が大きければ,いずれ全体的な避難の遅延が生じることは自明である。仮に,避難に遅延が生じたのだとしても,最低限,津波が来るまでに滞留スペースに避難者の最後列が存在すれば問題ない。それだけの時間稼ぎができるかが問題となるだろう。

      回答3について。ある場合にのみ適合的であることが確認された,限定的な前提をつけなければならない想定は,往々にして現実の災害等に対応できない可能性が高い。
      「車椅子利用者やリヤカー利用者が一旦滞留スペースに避難」し,かつ「時間当たりの上れる人数」が変わらないといえるためには,車椅子利用者らが一旦滞留スペースで待機し,他の避難者がその脇を迅速に広場まで避難し,しかる後,車椅子利用者らが時間をかけて広場まで避難することができなければならない。これが成立するには,車椅子利用者らが占有する滞留スペースの面積が,滞留スペースの面積を上回らず,かつ,他の避難者が通過できるだけの余地を滞留スペースに残す必要がある。
      この前提は,「現実的」なものといえるか。
      バスツアー等で,車椅子利用者団体が観光に訪れていて,たまたま車椅子利用者らが殺到した場合でも成立するのか。

      回答4について。人の移動に対して抵抗として作用する階段をどうすべきかという問題と,スロープを公園内広場にまで延長するか否かという問題とは,現時点では関係性が認められない。スロープ延長は,階段問題を考える上での一つのオプションにすぎない。一つのオプションの棄却が,問題それ自体の対応の要否を考慮するにあたって,影響を与えるものではない。

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    2. コンサルタントに委託して、いろいろな場合を想定して検討した様子です。様々な要素を考慮して、最後の部分に階段を残すことで決断したのです。今後は、避難訓練などを通じて問題点を検証して対応すべきではないでしょうか。

      スロープで一番上まで上れるのが望ましいでしょうが、スロープの勾配やスロープの幅なども急勾配で狭いという印象があります。しかし、設置費用や避難にかけられる時間などから総合的に検討して計画されたものと思います。

      これまでの経過を踏まえず「課題がある。改修が必要と考える。」と軽々しく翻すことに不信感を抱いています。

      本当に検討が不十分で、今のままであれば避難に支障があるのであれば、これまでの経過について反省した上で、改修する必要があることは間違いありません。

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    3. 議会と執行部とは,一定程度緊張関係にあることが当然に予定されているので,食い違うこと自体がそれほど問題になるとは考えられません。

      もし執行部側が十分なデータに基づく説明をしっかりとできていれば,(通常)適切な合意形成が議会においてはかられるはずです。

      議会は,市民の代表として,階段が残されることが本当に問題にはならないのか,他に改善する方策がないのかを,執行部とは別の視点,立場から検討すべきでしょう。

      今回は,仮にも執行部から独立した職責ある議員さんがたの一つの見解として示されたものです。尊重すべきでしょう。

      ところで,コンサルタント業者さんがたは,補助として,ないしサポートとして利用することはよいとしても,完全な丸投げ的な利用をすることは,望ましいものとはいえません。執行部の方々,最終的には階段が残ることやむなしとされた議員先生方,階段が残ることは問題だと考える議員の諸先生方,いずれも高度な難しい問題について,自らの信ずるところの判断を下したのだと,私は信じています。

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    4. このことについて11日に一般質問します。階段が残された経過はどうあれ「階段の改修が必要」と市長が判断すれば予算計上されます。議会では予算委員会で審議されることになりますが、これまでの流れから推察するに「可決」され改修が行われることになるでしょうね。

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  3. 特定秘密保護法についてはどう評価されますか?

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