2012年11月11日日曜日

フィリピン産バナナを食べよう!

http://www.yamadahiroshi.com/blog/293/
(以下引用)

フィリピン産バナナを食べよう!

バナナの値下がりが止まらない。今バナナは安いお店では5本100円前後で売っている。

なぜバナナがこんなに安くなったのか。それはフィリピン産のバナナが5月以降大量に輸入されてきたからというのが、大きな原因らしい。

なぜ急にフィリピンからのバナナの輸入が増えたのか。それは、5月以降中国がフィリピン産バナナの輸入を、検疫を強化することで、事実上制限してきているからだ。

では、なぜ中国がフィリピン産バナナの輸入を制限しているのか。それは中国とフィリピンが、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー群島)やフィリピンのすぐ西にあるミスチーフ礁周辺で領土紛争を抱えており、フィリピンが中国に対してとった対抗措置に対する報復の一環として、バナナの事実上の輸入制限を行っているのだ。

これまでも述べてきたように、昨今中国はその経済力や軍事力を背景に、自国の海洋権益の拡大に努めており、南シナ海では、ベトナム、フィリピンやインドネシアなどと領土紛争を、そして東シナ海では日本と尖閣諸島をめぐって領土紛争を起こしている。そして、対抗措置をとる国に対しては、二国間の様々なレベルで露骨な圧力をかけてきているのだ。もちろん、わが国にも。

この中国のバナナの輸入制限措置によって、フィリピンではバナナ生産者の廃業という経済問題まで起きているそうだ。これはWTOの協定違反ではないのか。だが、中国は自国の領有権主張を押し通すために、対立国が根を上げるまで使えるあらゆる手段を駆使するだろう。

フィリピンの置かれている状況は、明日はわが身である。わが国である。またインドネシアかもしれないし、ベトナムかも、オーストラリアかもしれない。

中国のこのような横暴を許せば、いずれは今日の国際秩序の崩壊につながる。

以前「バナナダイエット」というのが流行った。中国の横暴を許さないためにも、もう一度「バナナダイエット」を奨励し、フィリピン産バナナを購入して、みんなでフィリピンを支援しようではないか。

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