2012年11月16日金曜日

地震対策の臼杵小移転に揺れる地元

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/333560
(以下引用)

地震対策の臼杵小移転に揺れる地元 市方針に保護者9割反対
2012年11月11日 01:03

臼杵小体育館で開かれたPTA臨時総会には、247世帯中122世帯の保護者が出席した

 南海トラフ巨大地震で最大7メートルの津波が想定され臼杵市で、海沿いの臼杵小を高台の福良ケ丘小に移転統合する方針を市側が打ち出している。この移転統合に臼杵小PTA(塩崎洋一会長)は、保護者アンケートで約9割が反対を示し、市側と対立する状況になった。PTA側は今月3日の臨時総会で予定していた賛否の決定を急きょ延期し、論議を続けることにしたが、将来の地震にどこまで対策を取るべきか。他地区の対策にも影響を及ぼしそうだ。

 計画は、臼杵川河口沿いの臼杵小(海抜2・2メートル)を、約1・3キロ離れた福良ケ丘小(同24メートル)に移転するもの。市は、耐震基準以下の福良ケ丘小の建て替えに合わせ、2校を統合して校舎を建設するのがベターと判断。10月5日、この移転統合案を臼杵小の保護者に説明した。

 これを受け、同小PTAは10月中旬、保護者247世帯にアンケートを行い、231世帯から有効回答を得た。その結果は移転反対が88・7%の205世帯に達し、賛成は8・7%の20世帯にとどまった。

 移転に反対する205世帯の理由は「臼杵小校舎を避難場所に整備する」「臼杵公園にスムーズに避難する」「避難訓練で子どもを鍛える」などと、学校移転以外の方法で防災対策を進める意見が最多の151件に達した。このほか、事業推進や説明方法など市への不信や不満も104件、通学路の狭さや登下校が長くなることなど通学面での懸念が88件と続いた。

 こうした保護者側の意見に中野五郎市長は今月1日の定例会見で「南海トラフ地震では、臼杵小が津波で大きな被害が想定され、子どもの命が危険。東日本大震災を踏まえた議論をしたい」と説明。また、臼杵小が10年後に改築の時期を迎えることを踏まえて「避難訓練は、先生、子ども、保護者の間での風化も考えられる。長いスパンの視点に立つべきだ」と指摘する。

 同小PTAはアンケート結果を受けて今月3日の臨時総会で意思決定する方針だったが、一部保護者から「結論を出すのが性急過ぎる」との意見や市側からの「話し合いの場を」という要請を受け、賛否を決める予定を急きょ延期。論議を継続させることにした。

 同市は、中心部の臼杵小の移転に合わせ、中心市街地の活性化対策や通学路の道路幅拡大など環境整備に取り組むことにしている。福良ケ丘小の2015年度建て替えを予定通り進めるためにも移転統合の結論は「来年1月末がタイムリミット」という。

 学校は地域のシンボル的存在でもあり、その移転は影響がある。一方、子どもたちの安全を軽視できないのも当然だろう。大規模地震に地域の防災対策はどうあるべきか、臼杵小の移転統合論議に注目したい。
=2012/11/11付 西日本新聞朝刊=

-------引用ここまで

議会は「蚊帳の外」という感じです。本来であればPTAへの説明以前に「市役所の考え方」が議会に説明され、その後説明会が行われ、「説明会の状況」が報告されてもよさそうなものです。

ある方から「市議会議員は全員賛成との噂」と聞きました。賛成も何も、全員協議会で一度だけ説明があっただけです。それを持って賛成反対は決められません。

昨日「決算委員会」に併せ、全員協議会が開催されましたが「臼杵小移転」のことは議題にも上がっていませんでした。「臼杵小移転」について議会説明を求めるべきと議長に提案しました。

「しかるべき時期に説明を求める」との議長回答でしたので、出来るだけ速やかにとお願いしました。あまり切迫感が感じられません。市役所執行部任せという雰囲気が感じられます。

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