2011年7月1日金曜日

臼杵市からの義捐金

皆さんからの義捐金の総額と送金先の報告がありました。
どういう基準で振り分けたのか、報告を受けながら不思議に思っていたところ「振り分け方法に疑問をもたないか?」とある議員も。義捐金の振り分けの方法について問い合わせました。

一言でいえば、市長の英断で、臼杵市と縁のある自治体への直接寄付を行うことにしたということです。被災した自治体のうち交流のある3市を選定。気仙沼市は、目黒のさんま祭りを通じた交流。いわき市は、現佐藤副市長が財政部長を務めていたことによる交流。常陸太田市は、「二孝女」の縁で今後の交流が大変期待されること。

結果的に、大変迅速で効果的な義捐金となり、先方からも大変喜んでいただいた様子です。このことをきっかけに縁を深め、お互いが助け合いながら発展していって欲しいと期待します。

-------以下市役所の回答

東日本大震災にかかる臼杵市独自の義援金について (2011.6.27 臼杵市 福祉課)

東日本大震災は、平成23年3月11日、M9.0の地震と大津波により、かってない大災害をもたらしました。当日は、臼杵市も直ちに災害対策本部を設置し、津波に備えましたが、その後、次第に東北地方を中心に甚大な被害の状況が明らかになり、翌12日には、早くも臼杵市民から市役所に救援物資の申し出があるなど、国民挙げて支援の輪が広がったところであります。

臼杵市では、「災害は他人事ではなく、互いに助け合うべき。」との基本姿勢のもと、直ちに支援に向け行動し、具体的支援にあたって、①迅速な支援、②支援の方法、③支援先を検討しました。

しかし、被災先自治体はもとより、国においても情報が混乱しており、迅速かつ、最も効果的な支援には、まず、支援先を決定し直接支援することと判断しました。

支援先決定にあたり、臼杵市と何らかの関係がある被災地域に対し、情報収集をはじめました。その結果、サンマとカボスを通じて交流のある宮城県気仙沼市、八坂神社の歴史的な縁と行政情報交換等で交流のある福島県いわき市、二孝女を通じて交流がはじまりつつある茨城県常陸太田市と、直接連絡がとれたことから、これら3市を主な支援先として決定しました。

なかでも交流が深く、被害が大きい気仙沼市については、市内企業の協力のもと、直ちに救援物資も直送したところです。

こうして、迅速に支援先を決定したものの、市民の皆さんに義援金をお願いするにあたり、広く市民皆さんの意思も尊重できる方法として、被災全市町村を一覧に掲げ、寄付先市町村を自由に指定できる方法としました。

なお、臼杵市独自の義援金募集のほか、日本赤十字社や共同募金を通じての募金も同時に受け付けました。

この方法により、3月15日から6月17日の締め切りまで、義援金を受け付けてまいりましたが、総額26,818,739円(募金市町村指定を含む全額)となりました。3月30日に4,560,000円を、4月4日には1千万円を一旦送金しました。最終の3回目は6月27日に送金予定です。

配分にあたっては、市町村を指定された義援金は、その市町村へ指定金額全額を送金し、指定のない義援金は、さきほどの3市に配分いたしました。3市の配分方法は、災害の程度(死亡、不明者人数、避難者数)を主な配分根拠とし、人口、面積規模、交流の度合いなどを加味して微調整し、気仙沼市:約80%、いわき市:約15%、常陸太田市:約5%を配分させていただきました。金額の詳細は、市報、ケーブルテレビなどで市民の皆さんにお知らせしてまいります。

なお、3市からは、初回の送金時に、「臼杵市民の迅速で心のこもった支援に感謝します。」旨のお礼の電話、お手紙をいただきました。

このたびの臼杵市の独自義援金の手法は、他の募金による配分が手間取っていることを考えますと、市民の皆さんのご厚志が効果的に生かされたと考えています。

市民の皆様には、多くの個人、団体を通じてご賛同いただき、ご協力をいただきましたことに、心からお礼申し上げる次第です。

-------回答ここまで

2 件のコメント:

  1. この件についてある議員さんと話したことがあります。

    私個人の考えとして、副市長が財政部長を務めていたから~という理由は、市民から集めた義援金の使途としてはいかがなものかと思います。

    しかも、この振り分けには議員さんはノータッチ。事後報告だったそうですね?市役所は市民も議員さんも無視という状況ですね。

    こんな状況に議員さんが結束して立ち上がらないのが不思議でなりません。

    返信削除
  2. 3市との交流についてですが、新聞報道では次のように書かれていました。

    http://mytown.asahi.com/areanews/oita/SEB201104040039.html

    「気仙沼市は「目黒のさんま祭り」に毎年一緒に参加。いわき市は「土づくりセンター」の視察で、常陸太田市は江戸時代に臼杵の娘が倒れた父を助けに茨城に旅する「二孝女物語」が縁で、それぞれ交流がある。」

    今回の市からの説明では、いわき市は「八坂神社の歴史的な縁と行政情報交換等で交流」と説明されています。

    いわき市との一番のご縁は、副市長を介しての縁と私は理解しています。この理由を表に出しづらいのもなんとなく分かります。

    日本赤十字に寄付するのが一番無難であったのでしょうが、いろいろ言われるのを覚悟で直接寄付にした市長の決断があったようです。結果的にこの3市とは今後も縁が深まると思われます

    今回の措置はいろいろ疑念は残るでしょうが、私はあの混乱下の選択としては良かったと思いますし、配分額も市役所の説明で納得したいと思います。

    返信削除