2012年12月11日火曜日

「臼杵小移転」に関しての私見

コメントいただきました。
(以下引用)

若林議員が市長ならこの問題どうします?

-------引用ここまで

「自己責任」「自分の身は自分で守る」を基本として、行政の果たすべき役割を「津波対策検討会議」(今のチーム本腰+専門家となりそうです)で検討、その結果について「議会」の承認を得ます。それに基づき対策を進めます。

以下は、その一案。

想定津波高を決めます。最新のシミュレーション結果に基づき5.75mの津波に襲われるとの想定で対策を考えます。津波襲来まで50分。無論実際はこれより高く、早いかもしれませんが、想定しなければ対策を練れません。このあたりは「検討会議」と「議会」での十分な議論が前提です。

まずは避難。想定外の津波に備えて10m以上の高台や避難ビルを避難場所とします。一定の距離以内(例えば1km以内)に避難場所が確保できるようにします。高台も避難ビルも無い場合には「避難タワーの建設」が必要です。臼杵城への避難路建設もこの一環と考えます。

ただし、どこに逃げるかは「自己責任」。10m未満であっても高台や建物情報も収集、開示します。状況に寄っては近傍の10m未満の高台やビルに逃げることも考えられます。

次に財産の保全。民間の建物は行政の手を差し伸べる範疇ではありませんが、津波に備えて高台に移転したいという意向に沿い、移転先の宅地造成を行います。

公共施設は、民間の建物の移転が進まない中、先んじて高台移転は考えられません。まずは民間住宅の高台移転のための「住宅団地」が必要です。臼杵商業高校跡地も「住宅団地」としての役割が期待されます。状況によっては高台の農地も「住宅団地」とする必要があります。

備えがない中に大津波に襲われれば、街は壊滅です。その際には、東日本大震災と同様の状況となります。とにかく命をとりとめ、復興に全力を注ぐ。そのための地域の防災力を高める不断の努力が必要です。防災士の育成はこの一環と考えます。

幸いにも「4連動」ではなく、3m程度の津波で終われば街は救われます。それでも数百年スパンでは大津波に襲われる恐れがありますので街全体の高台移転を徐々に進めなければなりません。街の活力を失わないように配慮しながら徐々に海辺の低地から遠ざかっていく長大なスパンの計画が必要です。

長大なスパンの計画では、臼杵市庁舎は、現在の位置で建て替えとなりそうです。1階部分をピロティとして2階以上を利用、重要な用途の部分は3階以上に配置して大津波に備えたいと考えます。

以上のように考えると「臼杵小学校」は地域の避難先として必要であり、現在の位置で存続させます。耐震改修に併せて既存の3階建て校舎の屋上に避難できるように整備します。将来の建て替えに際しても、4階建て以上とし、屋上に避難できるような構造とします。その際には、「福良小」は「臼杵小」と「市浜小」への移転統合となりそうです。

「福良小」は、統合された後は高台の「住宅団地」として生まれ変わる必要があります。そのための将来計画を描きつつの校舎建築となります。

4 件のコメント:

  1. 先日、子供が通う小学校で避難訓練があったそうです。
    それについて子供が、「避難訓練って、先生のためにあるんじゃないかな」と。
    要は、年間の訓練の計画に基づいて「こなしているだけ」なのではないかと感じたそうです。
    子供が言うには、地震や津波はいつ来るかわからない。でも学校ではいつも授業中にしか来ない。休み時間でみんなバラバラになってて、トイレに入ってて出れない状況や、放送が聞こえなかった子だってきっといるはず。でも訓練はいつも先生も自分達も揃った状況で、「はいみんな並んで避難しますよ」という状況。
    この状況を、子供ながらに「こなしているだけ」と感じたそうです。
    小学生でもそう考えてるのに、市長以下、教職員、市議の皆様はこの現状にどうお考えでしょう?
    移転や建て替え、そればかり。建て替えの件は喫緊の検討課題ですが、ハード面は今すぐ建て替えが出来るものではないのですから、ソフト面を緊急時へと切り替えていくべきではないでしょうか。

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    1. コメントありがとうございます。

      明日にでも教育委員会に伝え実践的な避難訓練が実施されるように避難訓練の方法を確認・検討してもらいます。

      臼杵小の移転については、一月末に結論を出すとされていますが、現臼杵小学校の位置からの避難が可能であるとの前提がなければ移転せざるを得ないと思われます。

      また、ご指摘のとおり移転するとされても校舎が出来上がるまでには数年の期間を要しますのでソフト面での対応は不可欠です。

      私が聞いたところでは避難訓練では十数分で避難完了したとのことですが、どのような状況下でどの時点からの計測であったのか確認しなければなりません。

      ご指摘ありがとうございました。

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  2. こないだ海辺小では休み時間にしてたみたいですよ?

    それぞれの学校長の意識の違いじゃないですか??

    学校の避難訓練もより実践的に変わってきてるんじゃないでしょうか。

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    1. 避難訓練のコメントのことは教育委員会に伝えました。

      これからずっと、何十年にもわたって津波の恐ろしさと避難の重要性が忘れ去られないよう訓練に取り組まなければなりません。

      学校でも地域でも、実践的に継続的に取り組まれるよう皆の知恵を出し合っていく必要がありますね。

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