県から市への権限移譲については、県は積極的に進めている。
私が由布市に勤めていた時分も「屋外広告物条例」の権限委譲が行われた。その当時、その事務の権限移譲を受ける市は確か3市だけに止まった。それについては理由がある。
違反広告物の取り締まりが大変わずらわしいためである。大分県が違反広告物の取締りを行っているが厳正に行われておらず違反広告物が横行している。そのまま権限移譲を受ければそれら違反広告物を是正する責任も市に移管され、取締りが市の役割となるためである。
当時、それら違反広告物の是正について、違反の無い状態にして移譲すべきであると大分県と喧々諤々の協議を行った。
由布市は「観光」に力を入れており「景観」についての意識も高く、違反是正について完全な状態ではなかったが権限移譲を受け入れた。その後の違反広告物の是正や違反防止などに大変苦労した。
浄化槽についても、維持管理が十分でないものや検査を受けていないものがあると聴いている。大分県の指導が徹底していないことが大きな原因である。このまま「浄化槽法」の権限移譲を受ければ、違反物件もそのまま受け取ることになる。それらを適正な状態に持っていこうと思えば多大な労力を裂かねばならない。
そのあたりを津久見市は解決した上で権限移譲を受けたのか?今後臼杵市にも権限移譲の話は持ちかけられると思われ、津久見市での状況を注視する必要がある。問題点があれば、臼杵市が権限移譲を受けるに当たっては、それら問題点を解決した上で権限移譲されなければならない。
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