2011年12月14日水曜日

抜本的改革は、民主党では無理

社会保障改革 党に配慮、骨抜き 窓口負担など先送り相次ぐ

産経新聞 12月13日(火)7時55分配信
 12日に判明した政府の社会保障分野の一体改革素案(骨子案)は、来年の法案提出を検討してきた受診時定額負担制度の見送りを容認するなど、負担増を先送りしようとする民主党の主張に大幅に譲歩する内容となった。公務員の特権に切り込むことが期待された被用者年金一元化でも、公務員の優遇措置の存続に道を開く文言が盛り込まれた。「公平な負担」を旗印とした社会保障改革の看板は大きくゆがみつつある。

 骨子案は、病院を訪れるたびに患者が100円を上乗せして支払う受診時定額負担制度について「(導入見送りを掲げた)民主党ワーキングチームの報告を踏まえる」と記した。70~74歳の窓口負担の2割への引き上げでは「平成24年度の対応については調整」と、その後の引き上げに含みを残したが、党側の猛反発で撤回に追いやられるのは確実な情勢だ。

 労組への配慮も顕著だ。会社員らの厚生年金と公務員らの共済年金の一元化問題では、公務員労組から支援を受ける議員が「人事院が来年2月に公表する会社員と公務員の退職金比較調査の結果が出るまでは、共済年金の特権的な上乗せ部分である職域加算の取り扱いを決めるべきではない」と主張。時間稼ぎをして法案の中身を骨抜きにしようという意図は明白だが、骨子案はあっさりとその主張を受け入れた。

 首相は年末までに、社会保障分野と消費税増税部分をあわせた一体改革素案をまとめる方針だ。古本伸一郎党税調事務局長は12日の党一体改革・税制両調査会合同会議で、「31日の除夜の鐘のところまで、みなさんと相談していきたい」と強調したが、抜本的な改革は先送り必至の情勢だ。(赤地真志帆、桑原雄尚)
-------
今の民主党では、抜本的改革は無理なようですね。そうはいっても自民党時代に作られた制度、今の自民党に抜本的改革ができるかどうかも疑問です。抜本的改革を目指す勢力の結集が必要です。

0 件のコメント:

コメントを投稿