2010年6月18日金曜日

救急車の入れない道路のこと

市内の道路の狭い地区に住む方から、
「セットバックのルールがあるのにいつまでたっても道幅が広がらない」
「右左折の困難箇所だけでも広がると火災時や救急時に大変助かるのに」
とのお話をいただきました。

この方は、角地に住む住民の方を説得し、塀を撤去して右左折困難箇所を
解消したというご苦労をされ、ルールの不備を嘆いておられます。

「セットバックのルール」とは、都市計画区域内において道幅の狭い道路に沿って
家を建てるときには、道路の中心線から2mの範囲には家はもちろんのこと
門、塀を造ってはならないというルールです。

家を建替えるときにはこのルールに従わなければなりません。
このルールに従えば、最終的にはすべての道路が4mになる理屈です。
しかし、必ずしも、守られていないのが現状です。

私も県に勤めているときには、建築基準法を扱っていました。
家が完成したときには完成検査を受けなければなりません。

検査の時には、門や塀は設置されていない状態で検査を受けて、
その後、元の位置に門や塀を作る例が多いようです。

せめて、右左折が困難な曲がり角だけでも家の建替えに併せ、
セットバックが行われ、困難箇所が解消していくように努めなければなりません。

かつて矛盾を感じつつ、見過ごしていたことを大変反省させられました。
実際に地域の困っている実情をお伺いし、このまま看過できないと思いました。

これまでの反省も踏まえ、土木事務所に相談に伺い、
今後の指導方針について示していただくようお願いしました。

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