2016年12月13日火曜日

「若林純一」市政報告会

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「若林純一」市政報告会します。

12月13日(火)18時から「市浜クラブ」
12月16日(金)18時から「久保公民館」
12月18日(日)18時から「新地公民館」
12月21日(水)18時から「あすとぴあ公民館」
12月23日(金)18時から「臼杵市観光交流プラザ」
12月25日(日)13時から「市浜コミュニティセンター」

時間はいずれも一時間弱を予定しています。
ぜひご参加ください。

2016年12月2日金曜日

12月議会 質問通告内容

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http://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020300666/file_contents/H2812daihyo.pdf

http://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014020300666/file_contents/H2812ippan.pdf

■若林の一般質問通告内容

臼杵庁舎について

市長は来期に臨む決意の中で「臼杵庁舎の抜本的な対策につきましては、次の任期中に方針を決定したいと考えています。」と述べている。
昨年の9月議会において「抜本的対策については、市全体のまちづくりの議論を行う中で、市民のご意見をいただきながら検討を進めることとしました。」としてから1年以上が経過したが、検討状況はどのようになっているか?また、抜本的対策についての市長の考えは?

少子化対策について

市長は積極的に取り組む最重要課題のひとつとして少子化対策をあげ「安心して子供を産み、子育てできる環境づくりをさらに推進し、若者が希望を持てる施策に取り組みます。若い世代が臼杵に住みたい、臼杵で子供を産みたい、臼杵で子供を健やかに育てたいと思えるよう、結婚、妊娠、出産、育児がしやすい環境づくりに積極的に取り組みます。特に、若者が臼杵で結婚し、安心して住んでもらえるような、婚活支援と若者のための住まい確保の施策を強化していきます。」と述べています。
一般論に終止する中「若者のための住まいの確保の施策」というくだりがあるが、どのような施策を想定しているのか?

企業誘致について

同じく9月議会の市長答弁で「企業誘致にも積極的な展開を行い、若者の雇用の場づくりにつなげていきたいと考えています。」と述べているが、「積極的な展開」とは具体的にはどのようなことを考えているのか?

観光振興について

「観光振興においては、全市的に広がる仕組みづくりに取り組みますが、まず、その核となる中心部の観光化対策に注力をしていきます。」と述べているが「全市的に広がる仕組みづくり」「中心部の観光化対策」とは具体的にはどのような仕組みや施策を想定しているのか?

中野市長の出馬表明

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大戸議員ご質問の市長の任期満了が間近なことに伴う市長の自己評価と今後の方針についてお答えいたします。

 私は、平成21年1月に、新臼杵市の2代目の市長として市政に携わり、1期目は自主的な選択をした合併を、他のどこにも負けない合併に仕上げるため、希望・安心・活力の笑顔ゆきかうふるさとづくりに全力投球し、平成25年1月からの2期目は、1期目の成果を踏まえつつ、就任当初にお伝えしていました時代の流れの3つの波を乗り越えるため、時代を先取りし、新時代の5つの基盤づくりを柱に、市民力で心の通い合う安心社会の実現に向け、各施策に全力で取り組み、一歩一歩着実に実行してきました。
 この間、合併10周年の記念すべき年を市民皆様方と融和の中で迎えることができ、また臼杵の将来像を定めた第2次総合計画と臼杵市まち・ひと・しごと創生総合戦略を先駆けて策定し、少子化対策や移住定住対策に力を注いできました。
 2期目の3年8カ月間の成果と課題につきまして、私が掲げた5つの基盤づくりをもとに総括いたします。
 まず、1つ目の子どもたちが希望や誇りをもち、たくましく育つまちづくりについてであります。
 子育てにつきましては、私の2期目の政策の大きな柱でありました子育ての中核施設、子ども・子育て総合支援センター、いわゆるちあぽーとを本年1月に開設し、妊娠期から18歳までのあらゆる子供たちに、そしてまた保護者が集い、相談し、行政サービスをワンストップで提供できる場が整いました。また、保育につきましては、市内認可保育園の改築がほぼ完了するとともに、昨年から保育料を大幅に見直すなど保育環境の改善を図りました。
 医療費におきましては、小中学生の入院医療費を無料化し、通院医療費の助成も実現しました。
 教育分野では、学校施設の耐震化を完了させ、また全小中学校への学校図書館専門員を配置し、読書のまちづくりを推進してきました。
 多くの保護者の皆さんから切望され、懸案でありました、遊具を備えた公園の整備につきましては、臼杵市総合公園と野津吉四六ランドに、子供たちが楽しく遊べる大型の複合遊具を設置したことで両地域の核となる公園が整いました。親子連れや子供たちなど多くの方々にご利用いただいております。
 次に、2つ目の高齢者が安心して生き生きと暮らせるまちづくりにつきましては、まず健康寿命を延ばすための取り組みを大きな柱として、子供から大人までの連続した生活習慣病対策や食育の推進に取り組み、特に臼杵市医師会とは、様々な連携が円滑に進むよう、顔の見える関係の構築に努力してきました。
 また、うすき石仏ねっとについては、医師会を中心に医療、介護、行政の官民一体となったネットワーク、とりわけ関係機関の人的つながりが、どこにもまねのできない取り組みとして全国的に評価されております。
 この石仏ねっとを初め、医療、介護、高齢者施策の様々な取り組みを進めてきました。また、医療、介護関係者と共同で取り組んだ在宅の医療介護事業プロジェクトZは、住みなれた地域や自宅でいかに医療と介護を提供できるか、具体的ケースを対象に検討する仕組みができ上がるまでに至りました。
 認知症対策では、医師会、大分大学などと共同で、認知症を考える会を組織し、啓発、予防、早期発見、早期治療を掲げ進めております。こうした対策が評価され、平成27年度からは、大分県、大分大学、東芝、臼杵市が連携し、生活習慣と認知症発生の関連を探る産学官連携の実証研究を進めております。また、認知症を初めとする高齢者や子供たちの見守りにも有用なICTを活用したシステム研究を進めています。費用対効果などの検証を進め、活用が可能になれば、安心・安全に大きく寄与するものと考えております。
 次に、3つ目の安全性を高め、災害に強いまちづくりにつきましては、東日本大震災以降、地域防災の基盤を強固なものにするため、防災訓練や研修など、防災・減災対策に積極的かつ継続的に取り組んできました。市民の防災意識が一段と高まり、防災士の人数は人口比率で日本一を誇り、また、全国初となる女性防災士連絡協議会も発足し、自主防災会や地域振興協議会とともに自主的な啓発活動が活発化しており、連携強化も図られてきました。
 今後も引き続き、様々な災害に対応した訓練を重ね、自助、共助、公助の連携により地域防災力の向上を図る必要があると考えております。
 また、庁舎のあり方につきましては、現在の臼杵庁舎は、喫緊の対策として、耐震補強することとし、今月工事着工し年度内に完了させる予定です。抜本的対策については、市全体のまちづくりの議論を行う中で、市民のご意見をいただきながら検討を進めることとしました。野津庁舎は今年度、庁舎基本構想策定に取り組み、行政機能と地域活性化の観点を踏まえて進めていきたいと考えております。
 また、新臼杵港のアクセス道路につきましては、大分県と今協議を進めているところであります。
 次に、4つ目の産業を盛んにして、活力のあるまちづくりにつきましては、臼杵の豊かで特色のある資源を生かして、産業や観光の活性化に積極的に努めてきました。
 観光振興では、「臼杵で充電中。」をキャッチコピーにした観光戦略と、観光PRキャラクターほっとさんを活用し、県外への誘客活動を積極的に行い、特に東九州自動車道開通以来、福岡、宮崎へのPRによる効果があらわれていると感じています。
 平成26年5月には、観光客が最初に立ち寄る場として、臼杵市観光交流プラザをオープンし、臼杵の魅力を発信する拠点として機能を発揮しております。イベント開催や各種展示会などにより、中心市街地の活性化にも寄与していると考えております。
 また、サーラ・デ・うすきは、新たなまちのにぎわい創出の拠点とするため、臼杵の豊かな食の魅力を発信する臼杵の台所をコンセプトにリノベーションを行い、10月末にはオープンする予定としています。施設内には、加工施設を設置しますので、新たな加工品開発により、臼杵ブランドの6次産業化も進めていきます。
 農業振興では、安心・安全な農産物を提供する有機の里づくり推進によるほんまもん農産物の拡充や土づくりセンターでつくるうすき夢堆肥も定着してきました。
 水産振興では、海のほんまもん漁業推進協議会を新設し、旬の魚のPRや魚食普及の推進により、魚価の向上を図るとともに、海鮮朝市や海鮮食堂を開設することができ、地魚にこだわった多様な食、あるいは食文化の魅力発信を進めております。
 林業振興では、水源涵養の森づくりとして、間伐による森林整備を進め、里山整備にも取り組んできました。また、鎮南山一帯の景観を守るため、散策などで親しめる空間として環境林整備に着手しました。
 商工振興では、企業立地促進条例を見直し、企業進出や工場の新設・増設を促進する助成金交付制度を拡充するなど地場企業の支援や企業誘致に努め、雇用創出ができるよう環境を整備してきました。
 移住定住の促進につきましては、空き家バンクの登録制度や居住支援制度を創設し、充実させるとともに、移住モニターツアーを実施するなど幅広い取り組みを行い、加えて、子育て支援や教育、医療などを関連づけ、総合政策としてうすき暮らしを推進しております。
 また、移住定住や観光、食などの情報発信や暮らし体験に欠かせないものが、野津地域を中心とするグリーンツーリズムによる農泊体験であります。教育旅行を初め、移住希望者や外国の方々、観光イベントと連携した滞在プランによる観光客受け入れなど、年間を通じて多くの方々に臼杵の暮らしを満喫していただいており、交流人口の拡大に大きく貢献をしております。
 次に、5つ目の持続可能なまちづくりにつきましては、市民が主役のまちづくりを基本理念とする臼杵市まちづくり基本条例を平成25年4月に施行し、条例の理念と精神をまちづくりの基本と位置づけ、市民の方々と議会や行政が、ともに役割を担い、連携・協働しながら、市民が幸せを実感できるまちの実現を目指して進めております。
 また、総合計画で掲げたまちの将来像は、日本の心が育つまちから日本の心が息づくまちへと、古きよき日本の心が暮らしの中に溶け込んでいるまちにしたいという思いを込め、人や地域のつながりを未来に引き継ぎ、臼杵に愛着と誇りを持つことができる持続可能なまちを築いていけるよう目標達成に努めております。
 財政運営につきましては、合併算定がえの縮減を踏まえ、財源や資産の有効活用を図り、健全な財政運営を進めてきた結果、これまで主要な財政指標の改善が見られ、順調に推移し成果があったと判断しております。しかしながら、今後も少子化、高齢化や、そして人口減少による地方交付税や地方税の減少が見込まれるため、引き続き新たな財源確保に努めるとともに、行財政の改革を推進し、財政力の維持向上に努めなければならないと考えております。
 以上、述べましたように先行き不透明で時代の変化が激しく、人口減少時代にありながら、市民目線、市民に寄り添う姿勢で豊かなふるさと臼杵の将来のために、脈々と息づく歴史や文化、風土、暮らしを大切にするとともに、時代の変化にも臨機応変に対応しながら、新しいことにも積極的にチャレンジしてまいりました。
 振り返りますと、これまで市議会のご理解をいただき、市民との協働により各種事業を展開してきた結果、市民一人一人がみずからの手でみずからのまちを元気にしようという機運の高まりも実感でき、様々な分野で成果を上げることができたと考えております。
 しかしながら、積み残した課題もあります。

 また、2期目の任期中に、想像以上の大きな変革の波がありました。それは、消滅可能性都市の指摘であり、国の地方創生の提唱であります。
 臼杵にとって、加速化している人口減少に歯どめをかけることが、私は喫緊の課題であると考えています。人口の自然減を少しでも緩和し、社会減に歯どめをかけるため、あらゆる分野において、ハード、ソフト両面からチーム臼杵で取り組んでいかなければならないと考えております。
 そのために、昨年、臼杵市まち・ひと・しごと総合戦略を策定し、事業展開をしてきました。雇用の場づくり、移住定住策、子供を産み育てる環境づくりなどは、スタートさせたばかりであり、まだまだ事業を強化していかなければなりません。また、防災体制整備の取り組みもさらに充実する必要があると考えています。
 本格的にスタートした石仏ねっとや認知症対策などの医療、福祉、介護事業の推進もまだ道半ばであります。
 私には市政に携わる思いの根底には、人と人との信頼関係を大切にしたい、人と人とのつながりを大事にしたい、そして何よりも未来を担う子供たちに思いをつなげたいとの信念があります。その思いが自治会を初め、地域振興協議会や自主防災組織などの、そういうものへの支援や、子供や保護者に対する子ども・子育て支援、また、認知症対策や石仏ねっとの事業推進の原動力でもありました。そして、移住定住施策においても、遠方から移住してくる方々と、住みなれた地域で暮らしている人たちとのつながり、婚活活動における男女のつながり、そしてそれら人と人とのつながりを大事にしながら取り組んできた施策には成果が見られると、私の考えは間違っていないというふうに思っております。
 これまでの成果や私の思いについて、市民はどのように評価してくださっているのか、もう一度民意に問いたいという思いに至りました。
 このようなことから、私は次期市長選への出馬を決意いたしました。
 3期目は順調に進んできた施策は継続発展させ、強化すべき施策は重点的に進めていきます。これまでの希望、安心、活力をキーワードにした施策を継承しながら、特に昨年からチャレンジしてきた少子化対策、産業の活性化、そして、うすき暮らしの促進を3つの最重要課題として積極的に取り組みます。
 1つ目の少子化対策は、安心して子供を産み、子育てできる環境づくりをさらに推進し、若者が希望を持てる施策に取り組みます。若い世代が臼杵に住みたい、臼杵で子供を産みたい、臼杵で子供を健やかに育てたいと思えるよう、結婚、妊娠、出産、育児がしやすい環境づくりに積極的に取り組みます。特に、若者が臼杵で結婚し、安心して住んでもらえるような、婚活支援と若者のための住まい確保の施策を強化していきます。
 2つ目は、臼杵の資源を生かした各種産業の活性化の取り組みを行い、活力あふれるまちにしていきます。既存の商工業の振興はもちろん、臼杵の宝を生かした新たな産業の育成に努めます。これまで進めてきました有機の里づくり、ほんまもん農水産物の流通拡大、臼杵ブランド開発、6次産業化、水源涵養の森づくりの産業を育てる施策に取り組みます。
 また、観光振興においては、全市的に広がる仕組みづくりに取り組みますが、まず、その核となる中心部の観光化対策に注力をしていきます。野津地域の中心市街地についても、にぎわい創出に積極的に取り組みます。
 さらに、企業誘致にも積極的な展開を行い、若者の雇用の場づくりにつなげていきたいと考えています。
 3つ目は、移住定住によるうすき暮らしのための環境整備を促進します。
 自然、文化、風土、食、どれをとっても満足でき、住んでよかった、住み続けたいと誰もが思えるまちづくりを進めます。これにより、移住、UIJターンを考える方々が、何か懐かしさや新鮮さを覚える日本の心のふるさと臼杵を実感し、臼杵に住みたくなるような施策に取り組んでいきます。
 また、この3つの重要課題に加え、将来のまちづくりの基盤となる道路網の整備といたしましては、10年先を見据え、産業振興、交流人口拡大のための東九州自動車道の4車線化や防災道路も兼ねた南部環状線の検討とともに、幹線道路や生活道路の改良にも取り組みます。
 さらに、防災対策の重要課題であります臼杵庁舎の抜本的な対策につきましては、次の任期中に方針を決定したいと考えています。そして、未来につなげる2つの夢のある構想に着手をいたします。
 1つは世界記憶遺産の登録です。
 専門家は、世界が注目し今解明が待たれているマレガ史料と臼杵藩の史料は十分に価値があると評価していただいております。
 2つ目は、仮称でありますが祈りの回廊をつくることです。キリシタン大名、大友宗麟の風情を残す城下町の景観と、仏教文化を代表する国宝臼杵石仏、そして日本で唯一完全な形で残る下藤地区のキリシタン墓地を結ぶ祈りをキーワードにした包括的なストーリーをつくった上で、国内外の人間の心とか、宗教に関心を持っている人たちに訪れてもらう構想づくりを始めます。
 臼杵に残る類いまれな財産を世界に発信できるプロジェクトを立ち上げ、新たな臼杵の魅力づくりを行いたいと思っています。
 以上のような方針のもと、この生まれ育った臼杵市が厳しい荒波に負けず、九州の東海岸の一粒の真珠として光り輝くために、ふるさと臼杵を発展進化させたい。そして、さらに臼杵を住み心地一番のまちにしたい。その思いが強く、市民の信任をいただき、来期も市政の先頭に立ち、全力挙げてかじ取りしてまいりたいと考えております。
 以上です。

2016年11月28日月曜日

3ヶ月遅れの市長の行政報告

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さきの6月定例会以降、現在までの市政運営事項等についてご報告申し上げます。

 まず初めに、6月18日、食育月間に合わせ、生きる上での基本である食の大切さをみんなで考え、健全な食生活を送っていただくことを目的に、第4回「うすき食育フェアwith給食フェスタ」を開催しました。「食と防災はつながっちょる!」をテーマにした講演や、別府大学短期大学部食物栄養科の皆さんによるステージ、生活習慣病の予防改善を意識した内容の各コーナーをめぐる食育スタンプラリーなどで健康的な食の普及啓発を行いました。
 小さいころからの食生活を初めとした生活習慣の積み重ねが、将来の生活習慣病や合併症からくる介護予防にもつながります。
 今後も、食にかかわる多くの関係機関、関係部署の皆さんと協力して食育を推進していくことで、健康で笑顔のあふれる家庭・地域が増えていくことを期待しております。
 次に、6月27日、男女共同参画講演会を開催しました。「ワーク・ライフ・バランス 男性も女性も自由になろう」と題して、元アナウンサーで現在タレント、エッセイストとして幅広く活躍中の小島慶子さんをお招きし、ご自身の経験や子育て、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の重要性を、そしてまた日本社会が抱えるこれからの課題について講演をいただきました。
 今回の講演会は、現在活躍中の著名な方が講師であることから、当日は悪天候にもかかわらず多くの方々に来場していただきました。男女共同参画社会実現のため、家庭、職場、地域において男女にかかわりなくその能力を発揮できる男女共同参画社会について深く考える時間となりました。今後も、市民、事業所、臼杵市が連携し、男女共同参画社会の推進に努めていきたいと考えております。
 次に、7月6日から、臼杵市歴史資料館で、企画展「いきものにまつわるエトセトラ~臼杵のひとといきもの関わり史~」を行っております。
 臼杵の山や海、川を舞台にした「ひと」と「いきもの」とのかかわりについて、臼杵市所蔵の古文書や典籍、絵画資料を中心に展示しております。内容は「獲る」「使う」「祈る」をキーワードに、臼杵でたびたび鯨が捕獲されていたことや藩が運営する牧場が設置されていたことなどを紹介しています。
 今も身近にいる生き物と人との関係を示す歴史資料を展示することで、昔から受け継がれてきた臼杵の豊かな自然への思いを深めるとともに、市所蔵の絵画等に実際描かれているものを目にすることで、臼杵の歴史に対する興味関心を高め、地域に残る文化財を保護することの大切さが伝わってくることを期待しております。
 なお、この企画展は9月26日まで開催しています。
 次に、7月13日から15日まで、東京ビッグサイトで行われました一般社団法人日本経営協会主催の「国際モダンホスピタルショウ2016」において、「うすき石仏ねっと」が「自治体総合フェア2016」の「協働まちづくり表彰」で準グランプリを受賞したことを評価され、主催者の強い依頼により、「求められる連携と地域包括ケアの充実について」のテーマのもと先進的な事例として出展し、事例紹介を行いました。
 この国際モダンホスピタルショウは、保健・医療・福祉の領域では来場者8万人を超える国内最大規模級の展示会です。「うすき石仏ねっと」は、医師会・歯科医師会・薬剤師会・介護事業所・消防署・行政が連携し、他に類を見ない官民一体となった運営が評価されて出展に至りました。当日は、出展ブースに多くの来場者が訪れ、「うすき石仏ねっと」に対する関心の高さがうかがわれました。
 また、医療・福祉施設等の参加率の高さや市民の加入率を示すカード保有率の高さも誇っており、加入者が8月中に1万人を超え、9月1日に、1万人目の加入者に対し石仏カードの交付及び記念品の贈呈を行いました。加入者におきましては、高齢者だけでなく子育て世代などにも加入していただくため、今後、母子健康手帳内容などの情報も「うすき石仏ねっと」で共有できるよう整備していくことで、幅広い世代の加入者を増やし、より多くの市民の皆さんに安全で質の高い医療・介護サービスや、いざというときの安心を提供していただきたいと考えております。
 次に7月20日から、臼杵市緊急観光振興事業として「臼杵を観食!お得や券」の食事クーポン券発行事業を始めました。この事業は、ご案内のように本年4月に発生した「熊本・大分地震」の影響による風評被害で減少した観光客数の回復とともに、キャンセルが相次いだ飲食店の誘客を目指すため、臼杵市観光情報協会、吉四六の里観光協会、臼杵商工会議所、野津町商工会で臼杵市緊急観光対策実行委員会を組織し実施しています。
 市内の有料観光施設、例えば、臼杵石仏など7カ所のうち1カ所に入館していただき、その際に専用チラシにスタンプを押し、臼杵市観光交流プラザへお持ちいただければ、2,000円分の食事クーポン券である「お得や券」と交換することができ、市内の取り扱い店舗で食事代の支払いに利用できます。さらに、交換時には抽せんで250名に「ふぐフルコースペア食事券」など臼杵の特産が当たる「Wチャンス」も行っています。
 この「お得や券」は、2,500部発行としており、期間は9月30日までとなっております。8月31日までの発券数は1,807部で、市内飲食店から事業実施への好評を得ています。また、有料観光施設、特に臼杵石仏の入館者が、お得や券交換のために観光交流プラザを訪れていただくことで、中心市街地での飲食や町並み散策などへの波及効果もあらわれています。
 また、臼杵石仏の入館者は、4月から6月までは地震の影響で前年比4割とか5割減となる厳しい状況でしたが、7月には客足が戻り、8月には前年を上回る結果となり、この「お得や券」の効果もあらわれているというふうに考えております。
 今回の観光振興事業の取り組みに際しましては、アンケート調査も行っていますので、期間終了後に分析するなど、今後の観光行政に十分に反映していきたいと考えております。
 次に、7月22日、結婚支援員「イランショワさん」の登録証を、女性10名、男性2名の12名の方に交付を行いました。これは、臼杵市で若年層における未婚率が男女ともに全国平均よりも高くなっている現状を踏まえ、昨年度より本格的に婚活事業の取り組みを開始しており、この取り組みの一つとして結婚支援員を設置し、婚姻率の向上を目指すものであります。
 イランショワさんとは、お世話やきやおせっかいに似た意味で、臼杵ではなじみのある方言で「いらんしょわ」を使った名前ですが、誰かと誰かを引き合わせてご縁をつないだり、積極的になれない方の背中を後押ししたりして、そんな素敵なよい意味でのおせっかいをやいてほしいという思いを込めています。
 イランショワさんには、結婚を望む独身の相談者に対し、出会いの機会の仲介や婚活イベントの紹介などの支援活動をボランティアで行っていただきます。
 こうした各種婚活事業の取り組みにより、婚姻率を伸ばし、少子化対策へつなげていきたいと考えております。
 次に、8月1日、臼杵市との包括連携協定を締結している大分県信用組合と連携し、大学等への就学のために教育ローンを借り入れした保護者に対し、市が利子相当分の補給を行う「夢応援教育ローン利子補給事業」の平成28年度入学者分の募集を開始しました。
 この制度は、生徒の進学への希望実現と保護者の経済的負担の軽減を目的に、子育て環境の向上施策の一つとして創設した制度です。大分県信用組合からの融資上限額300万円までの2%利子相当分を補給するものであります。対象者の要件は、本市に住民票を有し、当該世帯の所得状況が一定基準以下であること、生徒本人の高校における学業等の成績が基準以上であることなどの資格審査に適合し、その後、大分県信用組合での借入審査手続を完了した方としております。
 平成29年度入学者を対象とする募集につきましては、本年10月から12月末日までの予定にしております。また、本市と包括連携協定済みの他の3つの金融機関につきましても、本制度の連携について現在協議中であります。
 次に、8月2日、平成28年度の子ども市議会を開催しました。今年度は、市内の小学校13校より15名の小学生が議長、副議長や議員を務め、臼杵の観光や文化財の保護、防災・ボランティア活動、空き家対策など、日ごろの生活や総合学習で学んだことに、小学生らしい元気な態度で質問を行いました。
 子供たちには、この貴重な経験を生かして臼杵市の将来を担う人材になってもらいたいと期待をしているところであります。
 次に、8月17日から、昨年度に引き続き、ジュニア防災リーダー養成講座を開講し、今年度新たに20名を認定しました。
 市内の中学2年生を対象とし、防災に関する知識や技術を習得することにより、災害対応の責任感・連帯感を養い、この講座を通して、地域の防災リーダーや消防団員として活躍できる「ひと」づくりにつながっていくことを期待しています。講座では、地域の防災活動や消防団活動について学び、また応急手当の方法や地震体験、火災消火体験などによる実技指導も受けました。
 ジュニア防災リーダーの皆さんには、30年以内に70%の確立で発生すると言われている南海トラフの地震・津波を初めとして、全ての自然災害から「自分の命を守る」ことができるようになり、家庭や学校や地域においても積極的に防災啓発活動に携わっていただくことを期待しているところであります。
 また、本年10月30日に予定している臼杵市一斉総合防災訓練では、地域住民や小学生へ応急担架作製の訓練指導を行うとともに、避難所運営を体験することにより、災害時における社会貢献について訓練を通して学んでもらいたいと考えております。
 次に、昭和54年に開館し、生涯学習の拠点として年間10万人の市民に利用していただいている「臼杵市中央公民館」のホールとトイレの改修工事を6月から8月末までに行いました。工事期間中は、多くの市民の方々にご不便をおかけいたしましたが、ホールでは、つり天井の改修を行い耐震性が確保されるとともに、照明機器・音響設備のリニューアルにより機能強化された明るいホールとなりました。トイレも洋式化に加え、多機能トイレも設置されました。高齢社会にも対応できるトイレとしての改修やホールの機能強化により、今後も多くの利用者に親しんで活用していただける施設として運営してまいります。
 次に、8月24日と29日に、人権・同和問題講演会を野津地域、臼杵地域でそれぞれ開催しました。「あなたの個人情報がねらわれている~身元調査と登録型「本人通知」制度~」と題して、山口県人権教育啓発センター事務局長の川口泰司さんを講師にお招きし、講演をしていただきました。2011年に発覚した住民票や戸籍の附票などの個人情報大量不正取得事件や最近の個人情報の流出事件などの概要と、それらの事件が私たちの生活にどのように影響しているかを解説していただくとともに、これらの戸籍の附票や住民票の不正取得を防止するために、当市でも取り組んでおります登録型「本人通知」制度の意義について分かりやすく説明されました。また、両会場とも、登録型本人通知制度の制度説明コーナーを設置するとともに、『登録型「本人通知制度」の特別受付』を開設し、来場者の登録促進に取り組むなど、多くの方に人権について考える機会を提供することにより、人権意識の高揚を図ることができたと考えております。
 今後も人権尊重社会の実現に向け、各種啓発事業を継続的に実施し、同和問題を初めとするあらゆる差別の解消に向けて取り組みを行なっていきます。
 最後に、移住定住施策事業実施について報告いたします。
 都市部からの地方移住に対する意識が高まっている中で、全国の多くの自治体が移住者獲得のため、東京などの都市部への情報発信の取り組みや、移住希望者を対象としたモニターツアーなどを実施しております。
 臼杵市では、これまでの移住定住策に加えて、東京都内にあるオーガニック店舗を活用した「うすき暮らし情報発信事業」を始めました。臼杵の特色や暮らしの情景を効果的に発信していくため、都市部の人が特に注目している食、オーガニックという観点から臼杵の魅力の発信に取り組みます。店舗内において、臼杵のパンフレット、ガイドブック、オーガニックに関するPRスペースを設置するとともに、7月11日から18日の期間中には「臼杵フェア」として、ほんまもん農産物などの臼杵の素材を使ったメニュー提供のほか、臼杵のPR、移住セミナー、相談会を開催しました。
 なお「臼杵フェア」は、9月と来年1月にも開催を予定しております。この取り組みにより、年間を通じ臼杵の情報を発信することが可能になります。今後、移住に関する全国イベント、大分県主催のイベントとも連動した開催とすることで、交流が促進され、より多くの人のつながりをつくり、臼杵ファンを増やしていきたいと考えており、その中から実際に移住者が増加していくことを期待しております。
 また、7月29日から31日まで、移住希望者向け体験ツアーを実施しました。臼杵への移住を考えている方に、移住する前に臼杵市のことをより知ってもらうということと、臼杵のことを体感し理解した上で移住を決めてもらうことを目的としています。
 一昨年から開催しているこのツアーは参加者から好評をいただいており、実際に移住をした参加者も多くいます。今回のモニターツアーにも、東京都、埼玉県より3世帯4名の参加をいただき、移住支援制度説明会、相談会、グリーンツーリズムによる農泊、空き家バンクの物件見学、移住者のお宅訪問、しいたけ農家訪問といった盛りだくさんの行程を組み、臼杵を体感していただきました。その中で、移住に前向きな方もいらっしゃいますので、今後、具体的な対応を進めてまいります。また今年度、さらに2回実施する予定ですので、引き続き、地域の風土や人柄、新鮮な食を知っていただけるよう、農村民泊などを通じて臼杵の魅力を紹介するツアーを実施し、移住定住の促進を図ってまいります。
 このような移住定住施策を推進する中で、市外より臼杵へ移住を考えている方や移住した方の不安や悩みを軽減し、移住希望者や移住者に一層寄り添った支援が必要であり、また大変重要であります。そのため、行政のみではなく、市民皆さんの目線で必要な相談や支援を行っていただける「移住定住サポーター」を設置しました。サポーターは登録制として、既に移住されている方および市内の郵便局長さんの22名の方に登録していただき、8月17日に登録証の交付式と第1回のサポーター会議を開催しました。
 行政の窓口のみでは対応できない個人的なことや転入地域独自の慣習などにつきまして、気軽に相談対応できる場の設置により、移住者がスムーズに地域になれ親しんでいただけるような環境づくりを目指します。また、移住定住情報の発信や移住モニターツアーへの協力など、移住定住支援活動を行っていただきたいと考えております。さらに、移住後におきましても、交流会の開催を積み重ね、定住の定着に向けたサポートも期待されているところであります。
 また、既に導入しています空き家バンク制度では、8月末現在で登録物件数が67件、このうち成約に至った件数は30件となっています。ただし、利用希望者登録件数は増える一方で、登録物件がまだまだ不足していることから、今後あらゆる角度から空き家情報を得ることが重要であり、所有者の意向も把握した上で支障となる課題等を解決する方法を探り、物件の増加につなげていきたいと考えております。
 また、移住者の居住支援促進事業につきましても、様々な補助制度の利用実績は、平成27年度が76件の166名でした。平成28年度8月末現在、つまりこの5カ月間で既に49件の132名の利用があり、さらなる利用促進のため、引き続き情報発信に努めていきたいと考えております。
 今後とも、こうした移住定住の政策に着実に取り組み、人口減少に歯どめをかけられるよう成果を上げていきたいと考えているところであります。
 以上、報告しました「うすき石仏ねっと」やジュニア防災リーダー、食事クーポン券の「お得や券」、移住定住・婚活事業の取り組みを初め、子ども・子育て支援、高齢者対策、産業振興施策など私が市政2期目に掲げた5つの基盤づくりの各事業と、昨年から取り組んでおります臼杵市まち・ひと・しごと総合戦略による様々な事業は、いずれも市議会はもとより、市民皆さん方のご理解とご協力のもと協働で取り組んだ結果、成果としてあらわれてきているものと手応えを感じております。
 つきましては、これまで手がけてきた施策に一層磨きをかけ、臼杵市のさらなる発展、進化に向け、改めて決意を持って取り組んでまいりたいと、そういうふうに考えているところであります。
 以上、6月定例会以降の市政関連事項につきまして、報告を終わります。

2016年11月24日木曜日

討議資料(テキスト版)

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一粒の真珠「臼杵」を目指して

文豪 野上弥生子先生が「臼杵小学校創立100年」に寄せた祝辞に次のようにあります。「一粒の真珠は、他のけばけばしい宝石より、より貴重なものとされます。資源や土地に乏しい臼杵とても運営しだいで、よそでは欲しくとも手に入らぬ九州東海岸の真珠に育てあげられるはずです。好ましい風土のみでなく、歴史、文化の条件においても特殊にゆたかな温床をもっているんですもの」皆さまと共に、一人ひとりの輝きは小さくとも、その輝きが増し、まち全体が希望の輝きに満ちる「臼杵」にいたします。

若林純一の掲げる政策の柱『活力』『安心』『協働』

『活 力』

◯地場産業の育成 (中小企業への支援・地元優先発注・市街地の駐車場)
◯観光振興 (情報発信・宗麟フェスティバル・滞在型観光の推進)
◯有機農業の推進 (無農薬・無化学肥料栽培の推進とブランド化)
◯市民活動への支援 (市民提案型事業への支援・ボランティア券)

『安 心』

◯まちのビジョン(将来像)づくり (市庁舎建て替えを軸に)
◯公共交通の充実 (コミュニティーバス・乗り合いタクシー)
◯健康寿命の延伸 (サロン活動の充実・うすき石仏ネットの活用)

『協 働』

◯市民の声が反映する市政 (市長だより・懇談会・電子掲示板)
◯効果的・効率的な予算の執行 (事業仕分けの実施)
◯誇りを持って市民と協働するスリムな市役所へ (持ち家手当て撤廃・給与水準を全国平均並へ)

市民の皆さまが主役の開かれた市政の実現! 【討議資料】