2012年4月6日金曜日

うすき夢堆肥の目的は何か?

http://usuki.blogspot.jp/2012/03/httpwww_31.html
コメントいただきました。

-------以下引用

堆肥の件については、前々から疑問を持っていたのですが、この事業の目的は何なのでしょうか?

①市民に有機の作物を食べさせるのが目的なのか、
②有機作物の流通による経済活性化なのか、
③それとも有機肥料(の提供)を売りにした企業誘致なのか。

おそらく、市は「全部」と答えるかも知れませんが、三つのバランスをどのようにとるのかということは非常に重要だと思います。
バランスが崩れれば、若林さんの指摘されるように市民へ提供されなくなってしまいます。かといって、市民にばかり提供していれば、なかなか採算が成り立たないと思います。果たして、市側はどこに目標をおいて、どのようにバランスを取りながら進行管理をしているのでしょうか。

有機栽培は重要なことかもしれませんが、規範的に良いからと言って、全てうまくいくわけではありません。むしろそうした規範性が問題を覆い隠してしまうことは少なくないと思います。こういう時こそ、政策がどのように実施されているのか、責任はどこにあるのか、きちんと調査し評価するべきです。それが、二元代表制における議会の役目ではないでしょうか。確か議会提案で基本条例を作ったんですよね。

-------引用ここまで

ご指摘のとおりです。

①市民に有機の作物を食べさせるのが目的なのか

このことを前面に押し出して施策の効果を謳っています。しかし有機野菜の生産に「うすき夢堆肥」が不可欠というわけではありません。給食畑の野菜にも活用されているようですが、給食畑の野菜は「うすき夢堆肥」が製造される前から給食に供給されています。

②有機作物の流通による経済活性化なのか

「金」と「緑」の認証制度を作って差別化を図ろうとしています。しかし、以前から有機野菜に取り組んでいる人にも「うすき夢堆肥」を使ってくれなければ認証できないと使用を勧めている様子。有機野菜の栽培に「うすき夢堆肥」でなければならない理由はありません。

③それとも有機肥料(の提供)を売りにした企業誘致なのか

このことについては、堆肥の供給開始以前に進出済みで有機野菜に取り組んでいるワタミやこれから進出するJR九州などにどの程度提供されるのか調査してみます。

以上3点いずれも一定の効果はあると思いますが、「うすき夢堆肥」が絶対に必要というわけではありません。一番効果を発揮するようなバランスが重要です。

ほんまもんの里みんなでつくる臼杵市食と農業基本条例」では、堆肥のことについては次のように記述されています。「土づくりセンターを中心に良質な有機堆肥の供給体制を構築するとともに有機農業の推進による「うすき・ほんまもんブランド」を確立し、自然環境と調和した循環型で持続可能な農業の確立を図ること」

また、条例の制定を受けて策定中の「基本計画」には「土づくりセンターの堆肥の需要動向を検証し、設備や機械の充実を図ります。」と記述されています。需要動向を調査し、その効果をしっかり検証した上で、設備・機械の充実をするべきかどうか判断しなければ、いたずらに投入する市費が増えるばかりです。

「有機の里づくり」という政策の方向は正しいと思いますが、そのための「うすき夢堆肥」の効果的活用についてはしっかりと調査し評価していかねばなりません。

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