胸のすくような回答です。ありがとうございます。
https://jp.quora.com/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%81%AE%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE-%E5%90%A6%E5%AE%9A%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%81%A0%E3%81%A8
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新型コロナのワクチンに反対、否定するのは自由だと思うのですが、ガセネタを流してまで反対する人というのは何が目的なのでしょうか?
高橋 圭吾
町の獣医です9月1日
ガセネタねえ。
「ワクチンってめちゃくちゃ体に悪いクスリです」
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例えばこれってガセネタだと思いますか?
人によれば「体に悪くないクスリ」だと思うでしょう。むしろ病気を防ぐクスリなのだから「体に良いクスリ」だと思って、そう主張する人もいるでしょう。
でも「全てのワクチンはめちゃくちゃ体に悪い」は真実です。その大前提の上で「ワクチンが感染症から身体を守るケースもある」ってところです。
そこにmRNAという、過去から連綿と続いてきたワクチン技術の系譜を大きく飛び越える技術まで入ってます。しかも人工的に作られた遺伝情報(mRNA)を用いて、人体のタンパク質作製を外からコントロールしようと言う、凄い技術でもあるし、恐ろしい技術でもあります。警戒心マックスでクール(冷ややか)に観察するのは十分に科学的態度です。
そこで「ガセネタではない統計」を持って新型コロナワクチンを大人にも子供にも何回も打たせようと言う政府と世の中の動きがあります。ガセネタではない統計は単に「ガセネタではない」ということだけが強みで、しかしそれがどれほどの大きな意味を持つのかということは、それらを発信する人たちには説明できません。なぜならば、covid-19 も、mRNAワクチンも、人類初のもので、誰も(専門家も)先行きが見通せないのですから。
例えば「現行のコロナワクチンは、発症(重症化ではなく軽症も含めて)を95%防ぐ」という情報がQuoraでも流布された時期があります。だいたい一般の人や高齢者は難しい統計もグラフも読みません。専門家の言うことを聞くのです。それを信じて真面目に打ってきた人が多い中のこの夏の大流行です。これはどう繕うのでしょう。ワクチンを打っても数ヶ月経てば効果が激減することや、ウイルスの変異によって効果が落ちたり、後から次々と説明が変わってきましたが、それら全てその時点での「ガセネタではない統計」です。しかしその「ガセネタではない統計」にどれほどの意味があったでしょう。
半年で効果が無くなるなら、また半年後に打たないといけません。4回目はもうやってますが、5回目、6回目…とつづくだろうことは容易に想像できます。「95%の発症を防ぐ」という専門家の言葉を信じて、重い副反応に苦しみながらも打ってきた人たちは、あたかも悪徳商法に騙されたような感情が芽生えてくることも理解できます。しかし憤っても「ワクチン接種後抗体価の経時的推移のグラフ」を見せられて、難しい説明をされるのみです。悪徳商法で言えば、小さな字の難しい言葉が並んだ契約書見せられて「ほら、ここにこう書いてあるでしょ」と言うのと似ています。
「もういい加減にしてくれ」とワクチンを受けなくなったとします。そしたらその方は、自然感染による多角的かつ強力な免疫獲得の機会を奪われたまま、丸腰で次の変異株と戦わなければなりません。その時に運悪く重症化の憂き目に遭っても「だって4回目打ってないでしょ?」「5回目打ってないでしょ?」って言われて終わりです。だったら打っとけって話にまた戻ります。「進むも地獄退くも地獄」みたいな世界になってきてます。
ワクチン接種後に重い副反応が続き苦しんでいる人たちがいます。因果関係は認められず医療難民です。ワクチン接種後に亡くなった子供がいます。因果関係不明です。そしてどちらも「自己責任」となります。まあせいぜい子供の突然死統計を持ち出されるのがオチです。子供(若者も)はコロナに感染しても寝てれば治るのに。専門家の言う事を真に受けて打たせたのに。その時のご両親のお気持ち、察するに余りあります。
ガセネタでない統計は、単に「ガセネタでない」というだけの売り言葉で広く吹聴されてきましたが、それが今後どれだけの意味を持つ統計なのかは誰も説明しないし、誰も自身の過去の発言に責任を持ちません。それに対抗するには、ガセネタでない統計だけではなく、多少の想像力も必要なんです。
冒頭の「ワクチンは体に悪い」「mRNAという新技術」をあたらめてよく考えてみてください。
これからもワクチン接種は続くことでしょう。後々になって「繰り返しのワクチン接種はかえってこんな問題があることがわかりました」なんて、その時の「ガセネタではない統計」をしれっと示されても、もうどこにも文句言う先はありません。薬害エイズも思い出してください。厚生省(当時)、大学、血液製剤企業のいわゆる専門家集団が一体となって「ガセネタでない、しかし肝心なことには触れない統計や医学情報」を駆使して薬害を必要以上に広めてしまいました。それらの教訓も思い出すべきです。
さて、この回答はガセネタだと思いますか?
※明確に事実と異なるガセネタは粛々と否定するのが良いでしょう。それら一部の極端な主張が一般に広く浸透することも無いと思います。
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