-----以下引用
〈コロナワクチンを取り巻く問題は、効果の真偽だけではない。接種後に病気にかかったり、体調が著しく悪化したりする「ワクチン後遺症」を訴える人が後を絶たないのだ〉
A男:どうしても皆さんに知っていただきたいのは、ここ1年で膠原病の発症者が著しく増加している現実です。2021年4月から8月にかけて、高齢者がワクチンを一斉に接種した後から目に見えて発症者が増えています。膠原病はもともと、免疫異常によって人口の1%ほどが罹患する難病。急に患者数が増えることはまずあり得ません。
にもかかわらず、昨年は入院ベッドの稼働率が常時120%を超え、新たに膠原病を発症したり、病状の悪化により致死的な間質性肺炎を併発する人が多発しました。私の病院では昨年9月から今年2月までの間に死亡した膠原病の患者が、例年の2倍に増えました。これはもう異常事態と言わざるを得ません。
鳥集:つまり、先生はコロナワクチンの接種が自己免疫疾患を引き起こしたと?
A男:そう断言できます。なぜなら過去にも似た事例があるからです。例えば、1970年代のアメリカで豚インフルエンザワクチンの大規模接種が行われましたが、その直後に自己免疫疾患のギラン・バレー症候群が多発して、亡くなる人が増加しました。歴史的に集団接種の後に自己免疫疾患が少ないながらも一定数発生することはわかっている。しかし、その可能性を積極的に国民に知らせていないことに疑問を覚えます。
鳥集:実は多くの学会で、コロナワクチンとの関連性が疑われる病気の発生や悪化の症例がたくさん報告されています。その内容は膠原病だけでなく、皮膚病、血管炎、腎臓病、神経疾患などさまざまです。にもかかわらず学会は、それを積極的に国民に伝えようとしていません。
A男:学会内でもワクチンへの批判は、医師同士が非難しあうことになるためほとんどの医師が見て見ぬフリをしているのが実情です。
D介:だけど、実際には免疫に作用することを疑う医師は少なくないです。自己免疫疾患に詳しい医師のなかには、免疫抑制剤を使っている患者がワクチンを打つと免疫のバランスが崩れて、危険な状態に陥ることがあると話す人もいます。
自己免疫疾患にもさまざまな病態がありますが、例えば免疫のバランスが崩れると失明の恐れがあるような場合には、ワクチンのリスクとベネフィット(利益、恩恵)を考慮して接種をすすめないこともあるそうです。とはいえ、すべての医師にそうした専門的な知識はないし……。
A男:しかも、困ったことにこのワクチンは自己免疫疾患を新たに発症・悪化させるだけでなく、免疫を抑制するという研究結果もあります。これによって懸念されるのが“がん”です。普段であれば免疫ががんの発生を抑えているのですが、それが壊れてしまうのです。ある膠原病の患者さんは、ワクチン接種直後から極端に体力が落ち、病状もみるみる悪化して、最終的に胃がんと判明して亡くなりました。
ワクチンと関連があるかは、確かに断言はできませんが、接種後の進行スピードが明らかに異常でした。「おれは元気だったのにワクチンでこんな体調になった。前の状態に戻してくれ」という病室での彼の叫び声が私には忘れられません。
B子:私の病院でも接種後に進行がんが判明した比較的若い人が何人かいます。ワクチンとの関連を明らかにするのは難しいですが、接種後に突如として進行がんが見つかるケースは実際にあります。
A男:やっぱり、全国的なものなんですね……。接種後に二十数年前の乳がんが再発して全身に転移した患者や、膠原病と合併して肺がんになった患者もいました。ほかにも接種後急に肺の中に膿瘍ができたり、頭の中に菌が入ったために髄膜炎を発症し意識朦朧となった症例を続けざまに診ました。こんな症例はワクチン導入前にはごくまれにしか見たことがなく、どうしても「因果関係なし」とは思えないんです。
B子:ワクチンを打った後に体に異変が出る患者さんをしばしば見かけます。私が多く聞くのは月経異常です。接種数週間後、すでに閉経していたのにバケツの水をひっくり返したような血が出たという女性や、3回目接種から1か月経たないうちに月経量が大幅に増えた女性がいます。
C夫:うちの患者のなかでは突然、体力が著しく低下した事例がありました。70代の女性で、3回目接種から3週間ほど経ってから突然歩けなくなり、食欲も低下。鎮痛剤によって痛みが治まり食欲も改善しましたが、私はワクチン接種による遅発性の症状ではないかと疑っています。
D介:そもそもコロナワクチンは遺伝情報を伝達する物質を体内に注入する前例のない「mRNAワクチン」です。確かに、現時点でワクチン接種後に膠原病やがんなどの疾患が増えたとの統計はなく、ワクチン推進派はそれを根拠に安全性を主張します。しかし異変が統計に表れたときには、すでに莫大な被害が生じているかもしれない。その状況で因果関係が証明されたとしても、手遅れなんです。
A男:承認から実用化まで1年というスピードも、ぼくとしては恐ろしい。本来ならばワクチンは臨床試験に10年以上の年月がかかり、それでやっと安全性や有効性が確立されます。なにしろ健康な人に接種するわけですから。慎重に進めるべき医療行為をここまで急ピッチで推し進めてしまったことへの反省は医学界全体の課題だと思います。
打たされるのは看護師たち
鳥集:さまざまな弊害が指摘される一方、3回目の接種率は7割に届こうとしています。
A男:実は医師の接種率ってそれほど高くないんです。うちの病院は8割くらい。ぼくは知識として、ワクチンにはさまざまな副反応が発生することを知っていたから、コロナワクチンにも慎重でした。大学院生時代、研究室でマウスに繰り返しワクチンを打つ実験をしていたのですが、その種類にかかわらず、同じワクチンを接種する回数が増えるほどにマウスは著しく弱っていく。それを思い出すとやはり躊躇して……。
C夫:ただ、「打たない」とおおっぴらに公言すると「何で?」という雰囲気になりませんか? 私はいろいろ聞かれるのが面倒で、「アレルギーがある」と説明してしまった。
D介:どこも“同調圧力”は少なからずあるのですね。だけど4回目は風向きが変わったように思います。
どこの病院も3回目まではほぼすべての医療スタッフが院内で集団接種しているようでしたが、4回目は限られた希望者にのみ行うか、そもそも院内での集団接種を行わない病院も出てきました。それに伴って“もう、打たなくてもいいのではないか”という雰囲気も出ています。
C夫:確かにうちの病院も中堅以下の医師からは4回目を遠慮する声が出ています。管理職に近い医師はなぜか打ちたがるけど。
A男:後遺症に苦しむ患者を目の当たりにしたことも、縮小に拍車をかけている気がします。私の報告を受けたうちの教授が「接種後に膠原病になった人が、こんなにいるの!?」と驚いていました。
D介:自主的に打つ人が多いとはいえ、医師はもともと個人の裁量権が大きく、自分の考えを優先できる。いちばんかわいそうなのは看護師です。個人に裁量権がなく、組織の意向に逆らいにくい。理解がある病棟もありますが、多くの病棟では看護師長が「打て」と言ったら、“右へ倣え”だから……。
B子:ほんとそうです。うちの看護師から、「先生、助けて。書類に接種はできないと書いてください」と頼まれたこともあります。それでも私から、「絶対打つな」と言える権限はない。結局、その看護師は師長に逆らえず接種しました。
D介:自分が打たない選択をとることはできるけど、人に打つなとまでは言える空気じゃないですよね。ただ、そのせいで立場が弱い看護師たちが、自分の意思とは関係なしに接種させられてしまういまの状況は、やっぱりおかしいと思います。
(第3回へ続く)
A男:そう断言できます。なぜなら過去にも似た事例があるからです。例えば、1970年代のアメリカで豚インフルエンザワクチンの大規模接種が行われましたが、その直後に自己免疫疾患のギラン・バレー症候群が多発して、亡くなる人が増加しました。歴史的に集団接種の後に自己免疫疾患が少ないながらも一定数発生することはわかっている。しかし、その可能性を積極的に国民に知らせていないことに疑問を覚えます。
鳥集:実は多くの学会で、コロナワクチンとの関連性が疑われる病気の発生や悪化の症例がたくさん報告されています。その内容は膠原病だけでなく、皮膚病、血管炎、腎臓病、神経疾患などさまざまです。にもかかわらず学会は、それを積極的に国民に伝えようとしていません。
A男:学会内でもワクチンへの批判は、医師同士が非難しあうことになるためほとんどの医師が見て見ぬフリをしているのが実情です。
D介:だけど、実際には免疫に作用することを疑う医師は少なくないです。自己免疫疾患に詳しい医師のなかには、免疫抑制剤を使っている患者がワクチンを打つと免疫のバランスが崩れて、危険な状態に陥ることがあると話す人もいます。
自己免疫疾患にもさまざまな病態がありますが、例えば免疫のバランスが崩れると失明の恐れがあるような場合には、ワクチンのリスクとベネフィット(利益、恩恵)を考慮して接種をすすめないこともあるそうです。とはいえ、すべての医師にそうした専門的な知識はないし……。
A男:しかも、困ったことにこのワクチンは自己免疫疾患を新たに発症・悪化させるだけでなく、免疫を抑制するという研究結果もあります。これによって懸念されるのが“がん”です。普段であれば免疫ががんの発生を抑えているのですが、それが壊れてしまうのです。ある膠原病の患者さんは、ワクチン接種直後から極端に体力が落ち、病状もみるみる悪化して、最終的に胃がんと判明して亡くなりました。
ワクチンと関連があるかは、確かに断言はできませんが、接種後の進行スピードが明らかに異常でした。「おれは元気だったのにワクチンでこんな体調になった。前の状態に戻してくれ」という病室での彼の叫び声が私には忘れられません。
B子:私の病院でも接種後に進行がんが判明した比較的若い人が何人かいます。ワクチンとの関連を明らかにするのは難しいですが、接種後に突如として進行がんが見つかるケースは実際にあります。
A男:やっぱり、全国的なものなんですね……。接種後に二十数年前の乳がんが再発して全身に転移した患者や、膠原病と合併して肺がんになった患者もいました。ほかにも接種後急に肺の中に膿瘍ができたり、頭の中に菌が入ったために髄膜炎を発症し意識朦朧となった症例を続けざまに診ました。こんな症例はワクチン導入前にはごくまれにしか見たことがなく、どうしても「因果関係なし」とは思えないんです。
B子:ワクチンを打った後に体に異変が出る患者さんをしばしば見かけます。私が多く聞くのは月経異常です。接種数週間後、すでに閉経していたのにバケツの水をひっくり返したような血が出たという女性や、3回目接種から1か月経たないうちに月経量が大幅に増えた女性がいます。
C夫:うちの患者のなかでは突然、体力が著しく低下した事例がありました。70代の女性で、3回目接種から3週間ほど経ってから突然歩けなくなり、食欲も低下。鎮痛剤によって痛みが治まり食欲も改善しましたが、私はワクチン接種による遅発性の症状ではないかと疑っています。
D介:そもそもコロナワクチンは遺伝情報を伝達する物質を体内に注入する前例のない「mRNAワクチン」です。確かに、現時点でワクチン接種後に膠原病やがんなどの疾患が増えたとの統計はなく、ワクチン推進派はそれを根拠に安全性を主張します。しかし異変が統計に表れたときには、すでに莫大な被害が生じているかもしれない。その状況で因果関係が証明されたとしても、手遅れなんです。
A男:承認から実用化まで1年というスピードも、ぼくとしては恐ろしい。本来ならばワクチンは臨床試験に10年以上の年月がかかり、それでやっと安全性や有効性が確立されます。なにしろ健康な人に接種するわけですから。慎重に進めるべき医療行為をここまで急ピッチで推し進めてしまったことへの反省は医学界全体の課題だと思います。
打たされるのは看護師たち
鳥集:さまざまな弊害が指摘される一方、3回目の接種率は7割に届こうとしています。
A男:実は医師の接種率ってそれほど高くないんです。うちの病院は8割くらい。ぼくは知識として、ワクチンにはさまざまな副反応が発生することを知っていたから、コロナワクチンにも慎重でした。大学院生時代、研究室でマウスに繰り返しワクチンを打つ実験をしていたのですが、その種類にかかわらず、同じワクチンを接種する回数が増えるほどにマウスは著しく弱っていく。それを思い出すとやはり躊躇して……。
C夫:ただ、「打たない」とおおっぴらに公言すると「何で?」という雰囲気になりませんか? 私はいろいろ聞かれるのが面倒で、「アレルギーがある」と説明してしまった。
D介:どこも“同調圧力”は少なからずあるのですね。だけど4回目は風向きが変わったように思います。
どこの病院も3回目まではほぼすべての医療スタッフが院内で集団接種しているようでしたが、4回目は限られた希望者にのみ行うか、そもそも院内での集団接種を行わない病院も出てきました。それに伴って“もう、打たなくてもいいのではないか”という雰囲気も出ています。
C夫:確かにうちの病院も中堅以下の医師からは4回目を遠慮する声が出ています。管理職に近い医師はなぜか打ちたがるけど。
A男:後遺症に苦しむ患者を目の当たりにしたことも、縮小に拍車をかけている気がします。私の報告を受けたうちの教授が「接種後に膠原病になった人が、こんなにいるの!?」と驚いていました。
D介:自主的に打つ人が多いとはいえ、医師はもともと個人の裁量権が大きく、自分の考えを優先できる。いちばんかわいそうなのは看護師です。個人に裁量権がなく、組織の意向に逆らいにくい。理解がある病棟もありますが、多くの病棟では看護師長が「打て」と言ったら、“右へ倣え”だから……。
B子:ほんとそうです。うちの看護師から、「先生、助けて。書類に接種はできないと書いてください」と頼まれたこともあります。それでも私から、「絶対打つな」と言える権限はない。結局、その看護師は師長に逆らえず接種しました。
D介:自分が打たない選択をとることはできるけど、人に打つなとまでは言える空気じゃないですよね。ただ、そのせいで立場が弱い看護師たちが、自分の意思とは関係なしに接種させられてしまういまの状況は、やっぱりおかしいと思います。
(第3回へ続く)
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