(以下引用)
臼杵市:中野さん、市長選再選 小学校を高台へ 「移すだけ」防災 まち、教育の視点を /大分
毎日新聞 2013年01月16日 地方版
臼杵市長選で無投票再選した中野五郎さん(66)に15日、当選証書が付与された。中野さんは「無投票の責任の重さを感じている。山積する課題を市民の理解と協力を得て解決し、心の通い合う住みやすいまちづくりに全力を挙げたい」と表情を引き締めた。2期目スタートの20日を前に市政の課題を探った。【古田健治】
市は昨年10月、臼杵川河口の臼杵小を、約1・3キロ離れた高台の福良ケ丘小建て替えに合わせて統合しようと、臼杵小PTAや地元自治会に打診したが、話し合いは暗礁に乗り上げている。
南海トラフ地震で河口では、最大5・75メートルの津波が想定される。東日本大震災以降、市は庁内に防災対策チームを作り、「市民の命を守る」体制づくりを進める。統合もその一環だ。地元との計5回の意見交換では「通学路の安全確保」のほか「地域の防災はどうなるのか」など反対、慎重意見が相次いだ。
中野さんは再選が決まった6日夕、防災対策について「しっかりした計画ができていなくても、走りながらやれることをやる」との考えを示した。いつ起こるかもしれない自然災害には一面正しい考えだ。だが意見交換を通して透けて見えるのは、教育やまちづくりの視点を欠いた市の姿勢だ。だから説得力に欠けるのではないか。
2月末には市消防本部が高台に移り、防災拠点として稼働する。これを機に市全域を見渡す長期的計画を作って真に「災害に強いまち」を目指すべきだ。
昨年11月25日の中野さんの事務所開き。後藤国利前市長は、旧市と旧野津町の合併を仕上げた中野さんの手腕を持ち上げるあいさつをした後、「一つだけお願いがあります」と切り出した。「人材育成、教育の充実を考えると、高校再編で市内1校となった臼杵高がどこへ行ってしまうのか、気がかりです」
後藤市長時代、臼杵高の定員を現状の5学級を上回る「7学級程度」で政治決着。その1回目の入試となった昨年、定員は240人6学級だったが、合格者中80人は大分市内。逆に臼杵から大分へ約30人が進学した。「臼杵の学校でなくなっている」との後藤前市長の不満はここにある。
◇人材育成も迷走
市は経済界と連携して人材育成を考える会を発足させたが、今年度は県教委に「7学級確保」を要望しただけで「臼杵の人材は臼杵が育てる」手法は課題のまま。中野さんは「学校が(進学や就職で)結果を出してくれるのが一番」と言うが、その環境づくりに地元の支えは欠かせない。
-------引用ここまで
臼杵小が移転してもしなくても大きな課題を抱えることになります。
地域の防災をどうするのか。津波が襲うとされる街をどうするのか。
長期的な「防災まちづくり」の計画を進める「始まりの年」としなければなりません。
「市民のための臼杵高校をつくる会」が発足し一年以上が経過しました。
その後どのようになっているのでしょうか?
臼杵市として何ができるのか?
県立の臼杵高校へ、市の予算をつぎ込むためだけの「アリバイ」作りに終わっては困ります。
「市民のための臼杵高校をつくる会」ですが、昨年立ち上げの際、3項目を県に要望することが決まった以後開催されていません。
返信削除臼杵市として何ができるのか、市役所内部で検討しているとのことですが、危惧していたような「直ぐにでも財政的支援」とはならないようです。
臼杵の子供たちの「人材育成」をどのように支援していくか、臼杵高校についても何か効果が上がる支援策を引き続き検討していくようです。
現状では3項目について要望し続ける方向のようです。