保護者の意見を市役所側が聴くといった趣で、出された意見は概ね移転に反対若しくは懐疑的な意見でした。
「施設の高齢者を臼杵城までは避難させることはできない。臼杵小学校に避難したい。」と話す人がありました。
臼杵市では10mの津波を想定しています。津波高さは5.12mであるとの最新の予想もあります。臼杵城に避難できれば安全とされます。最善の避難場所です。しかし、その人その人の状況に寄っては「臼杵小」は避難場所としての有力な選択肢となり得ます。
小学生の避難に「想定外」は許されませんので、臼杵城への避難となります。津波の到達時間は地震発生から51分と予想されています。これなら避難は可能と思われます。しかしもっと到達が早いかもしれません。
焦点は、臼杵小学校から臼杵城まで安全に避難することが出来ると考えるかどうかです。「日頃の防災教育や訓練により安全に避難できる」と判断されれば、移転せず、これまでどおりの位置で、地域の避難施設としても有効活用することが可能となります。
ただし臼杵小の二棟のうち、一棟は勾配屋根、もう一棟はフラットな屋上であるものの3階から上にはメンテナンス用のタラップがあるのみ。ここを避難場所として活用するためには容易に上がれるように改修が必要となります。
「自分の身は自分で守る」
この点は保護者の方々も市役所も同じ考え。避難場所は自分が選択する。そのための情報、そのための場所の確保に市役所は最大の努力を行う。そういうことであると思います。
次回は12月7日(金)19:00より「中央公民館」で開催され、市役所主催でこれまでの意見や疑問点に応える形で説明が行われる予定です。
次回また説明会ですか?
返信削除意見やアンケートなんて関係ないかのように開催しますね。
反対派が過半数を割っていれば、以後の説明会は開催しないのでしょうけど。
保護者や近隣住民の意見の着地点が見えません。
移転に反対している皆さんは、現在の位置でも津波からの避難は可能であるとの前提で反対していると考えられます。
削除十分な情報提供がなされ、意見交換の後に、なお反対が多数(避難は無理、移転すべきと考える人が少数)ならば移転するのは大変困難と思います。
到達時間や津波の高さなどを共通認識とした上での意見交換会でなければ意味がありませんし、当然そうであると思います。
津波の到達時間は国の行ったシミュレーションでは51分とされていますが、想定より震源が近くなればそれだけ短くなります。
意見交換会に「阪神大震災」を経験された方もおられました。子供たちは地震直後は動けない状況となり周囲の適切な働きかけが必要と述べておられました。しかし、日頃の訓練により避難は可能であるとの考えであったと記憶しています。
私も「応急危険度判定」で震災直後の神戸に赴いた経験があります。古い家屋が道路に倒壊して通行できないような状況が見受けられました。臼杵小周辺の道路にも古い家があり、震度6強の地震が予想されていますので同様の状況になることも心配されます。
避難には建物の倒壊などで通行できない経路を避けなければなりません。幸い、東中学校を経て臼杵城に向かう経路は比較的幅も広く、若干遠回りですが、地震時でも通行可能な有力な避難路と考えられます。
今回の市役所の提案により、熟考された上で大多数の保護者が「避難可能」と考えるならば、臼杵小学校は移転せず地域の避難施設としての活用が期待されるところです。