2012年10月9日火曜日

臼杵小の高台移転検討 新聞記事

臼杵小学校の移転のことは「大分合同新聞」にも掲載されています。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2012_13495024629.html
(以下引用)

津波回避で 臼杵小の高台移転検討  [2012年10月06日 14:46]

高台の小学校への統合移転が検討されている臼杵小学校=6日午前、臼杵市

 臼杵市と市教委が津波のリスク回避を理由に、市中心部にある臼杵小学校を高台の福良ケ丘小学校に統合移転する案を検討している。2016年度の統合を計画し、13年度の予算編成までに統合移転の是非を判断する。ただ、保護者の意向を最大限尊重する考えで、5日夜に臼杵小で保護者説明会を開いて提案した。

 臼杵小(児童数321人)は市役所や公共施設などが立ち並ぶ沿岸部にあり、海抜約2メートル。移転先として検討されている福良ケ丘小(153人)とともに市内では比較的規模が大きく、これまで統廃合の対象にはなっていなかった。

 両校の統廃合が検討対象に上ったのは昨年3月の東日本大震災以降。市は万一の際の津波の高さを「10メートル」と想定して防災施策の見直しを各方面から進めており、沿岸部にある各種の公共施設をどうするかも論点の一つとなっている。

 福良ケ丘小は耐震化のため、13年度から15年度にかけて建て替えを計画している。13年度の予算編成で、統合移転するなら建て増しが必要になるため判断を急ぐことにした。

 市の防災プロジェクトチーム「チーム本腰」で本部長を務める佐藤信介副市長は説明会で「決して移転ありきの形で進めようとは思っていない」と強調。提案の理由を「津波のリスクを排除して昼間の子どもの命を守るために市として何ができるのか、提案して住民と真剣に話し合うのは市の大きな仕事」と説明した。

 保護者からは反対意見が続出した。「臼杵城跡公園への避難路整備を優先すべきだ」「通学路の安全は守れるのか」との懸念に加え、「やはり移転ありきではないか」と突然の提案に戸惑いを隠せなかった。

 一方で「移転せず現在地に残す場合、子どもを津波から守る覚悟が親にも必要」と、沿岸部のリスクへの自覚を求める声もあった。

 同校PTA(塩崎洋一会長)は今月中に全校アンケートをし、11月上旬の臨時総会で移転を受け入れるかどうか結論を出す方針。

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