2012年10月16日火曜日

臼杵小学校移転計画の効果や問題点など

これまで移転に関して綴ってきたが、情報を整理してみたい。

臼杵小の校舎2棟のうち1棟は新しく、体育館も耐震補強済み。残る1棟は耐震補強の必要がある。福良小は、生徒数は減少傾向であるが、推計よれば今後約20年間は臼杵市の統廃合基準に当てはまらない。校舎は55年が経過しており早急な改築が望まれる。
臼杵小を移転する場合と移転しない場合の効果や問題点について考えてみた。

【移転する場合】

生徒・校舎ともに津波被害を受けない。

通学距離が長くなり、生徒の負担が増える。スクールバスの運行が必要となる。
通学道路が狭く、通学時の危険性が高まる。道路整備などの措置が必要となる。

臼杵小の校舎・体育館は地域施設として活用できるが、将来の改築更新は不透明。
臼杵小学校の耐震補強が不要となる。校舎の解体が必要となる。
学校が統合され、経費が節減される。

【移転しない場合】

現状のまま存続する。
校舎の耐震補強が必要となる。
津波に襲われる可能性が高い。

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臼杵小の津波避難訓練では、約12分で臼杵城までの避難が完了したとのこと。しかし、実際の地震時には混乱し、避難完了までの時間は長くなると思われる。
津波到達までに避難を完了できるかどうか。今回の移転計画の是非は、その一点についてどう考えるかに尽きるようである。

2 件のコメント:

  1. 津波が、子供が学校にいる時間に来る、地震がその時間に起きるという前提で話をするのですか?

    1年365日、1日24時間で見れば、8760時間ですが、そのうち何時間、子供が学校にいると思いますか。

    市や教育委員会は、子供が学校の外にいる時間、例えば登下校中に被災した場合、責任は取らない、取れないでしょう。

    本来、地震や津波はいつ来るか、どのくらいのものが発生するか解らないのが前提なのに、自分たちの都合の良い想定をつくり、筋書きを作って事業や予算を作るのですか。行政や議会の想定がどの程度のものか、本当に議論していますか?

    この問題は、単に子供の命を守るという議論では済まないのでは、と、市民としては思います。

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    1. どの程度の津波がいつ襲ってくるかは判りませんが、文献などから約700年おきに津波が襲っていると考えられています。津波の高さは正確な記述はなく、先に総務省の発表した最大で6.4mであろうという予測に従い物事を組み立てています。あと30年くらいで700年周期を迎えるようで、いつ起こってもおかしくない状況です。

      かといって、被害が予想される沿岸部の家屋を高台に移転するなどということは不可能であり、ある意味「覚悟を決めて」日々を送ることになっています。行政としては、津波が来ることを想定して、被害を出来るだけ少なくするように物事を運ぶ必要があります。

      臼杵小学校については高台移転すれば被害は免れることは明らかですが、移転に伴うデメリットも大きく、大変悩ましい問題となっています。

      今後の行政の「津波対策」の基本的な考え方にも通じる極めて重要な問題ですので、関係者の意見を踏まえて、最終的な決断を行う必要があります。議会はいまのところ「静観の構え」で、最終的には市の執行部の決断に従うということになりそうな雲行きです。

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