2011年10月18日火曜日

戸髙鉱山神野集積場

昨年7月に戸髙鉱山と集積場の視察に行きました。
http://usuki.blogspot.com/2010/07/blog-post_28.html

新たに計画されている神野集積場の「環境影響評価」が行われ、その縦覧が10月1日~10月31日までの間、市役所の環境課で行われています。

集積場の場所は、次のような条件により選定されました。
1 神野八戸鉱区の周辺に位置していること。
2 石灰石の鉱床内に位置していないこと。
3 防災上、周辺に集落がないこと。
4 保安林、自然公園等の規制がなこと。
5 神野八戸鉱区の雑岩見込量2400万立米が堆積できる容量があること。
6 洪水調整地、底設暗渠、山腹水路、道路等を設置し安定した盛土堆積ができる地形であること。
7 景観に及ぼす影響が少ないこと。

集積場の規模は62ha、堆積量は2400万立米。盛土完成までに40年を要します。造成工事及び盛土に必要な最小範囲を2~3年毎に伐採し、盛土斜面は緑化と植栽により速やかに林地に回復する計画となっています。

一番の懸念は、水質の問題ですが、これについては石灰岩を採掘したときに出る雑岩を盛土しますので有機物を含まず、また既存の集積場でも有害物質は検出されていないようですから問題ないと思われます。また、久保ん谷湧水への影響ですが、これまでの水質調査から水系が違うことが推定されており影響はないと思われます。

次に水量の問題ですが、乙見ダムに流れ込む水が若干増えることが予想されていますが、その量は現在と比較して0.4%程度の増加と推計され、ほとんど影響はないと思われます。

また、大雨時の流量の増加についてですが、緑化植栽を行いますが自然の山に比べ出水量が一時的に増えることが考えられます。その対策として洪水調整地を設け下流への影響を最小限に抑える計画となっています。

石灰石を効率よく採掘するためには鉱山の至近距離に必ず必要な施設です。環境への影響が最小限となるよう工事には万全を期していただくとともに、臼津地域への発展に寄与して頂きたいと願います。

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