2013年9月27日金曜日

ループ橋に関しての新聞記事のこと

コメントいただきました。
(以下引用)

防災といえば27日朝付の合同新聞でループ橋記事を見ました。
「課題」ばかりのようですね。途中幅が狭いとか、最後は階段で要支援者への対応が今後の課題とか。
あまりにお粗末な状況ですが、設計段階で把握出来なかったのでしょうか。
平時であればいいですが緊急時には人が殺到することも予想されます。

この件について若林市議はどう思われますか?

-------引用ここまで

ループ橋の計画が発表されたときは「ここまでやるか!」という印象でした。「階段に殺到し阿鼻叫喚の様相が予想される。スロープの設置が必要」と説明されれば「反対」とはなりません。調査・設計委託料が提案された議会での説明の時には、完成予想図が提示されました。
http://usuki.blogspot.jp/2011/12/blog-post_13.html

その後、設計が完了し、建設のための予算が承認され、工事発注となりました。この時点では、スロープで上がりついた上に階段が残ることは知りませんでした。建設のための予算承認時点においてのチェックが甘かったといえます。

最後に階段が残ることについては、ある方から「こんなことでよいのか?」との指摘をいただき、設計時の考え方を確認するために市役所に出向き話を聞きました。市役所の説明は以下のとおりでした。

1 スロープで上がりついた箇所は、海抜12mであり、とにかくそこまで上がってもらえば最低限の安全は確保される。
2 階段をスムースに上れない人が一旦滞留するスペースが十分確保されており、最後の階段のところで渋滞することはないと考える。
3 車椅子利用者やリヤカー利用者が一旦滞留スペースに避難する前提で考えれば、計画上スロープと最後の階段とで時間当たりの上れる人数は変わりないため、渋滞は生じない。
4 公園内広場までのスロープ設置も検討したが、事業費が現在のスロープに比較して格段に大きくなるため、以上のような理由から最後の階段は残すことにした。

以上のような説明を受け、了としました。

今回の新聞記事「ループ橋の終点から公園内広場までの短い区間は階段になっており、終点以降の要援護者誘導が今後の課題になっている」と書かれてあります。新聞記者の感想なのか、市役所の見解なのかは記事からではわかりません。市役所は「説明責任」を果たすべく記事を書いた記者に説明を行うべきと思います。

4 件のコメント:

  1. 試しにループ橋を上ってみました。
    最後の部分に階段が残っていても良いと思います。

    理由は次のとおりです。
    ・階段部分をそのままスロープにするには角度が急すぎる。

    ・ループ橋からそのまま臼杵公園の最も高い場所に行けるようにすると、ループがもう一回転~2回転ほど必要になることが推察され、ループ橋にいる時間が長くなり、その間に津波に巻き込まれる恐れがある。


    行政であれ民間であれ、万人が納得するものなど作れません。
    様々なことを考慮してあの形になっているのでしょうから、あとは実際に訓練等で使ってみて、改修が必要だという意見が多ければ、そのようにすれば良いと思います。

    返信削除
  2. 確かに様々な方法について検討されていました。階段の前で渋滞するのではないかとの問いに即答はいただけませんでしたが、結果的には納得のできる説明をいただきました。これ以後はご指摘の通り、実際に使ってみて問題があれば対処するという方法でよいと思います。

    返信削除
  3. 人間の心理として、当初、スロープといった説明があった為、
    全てスロープで出来ている?と感じてしまうのは仕方の無い事だと
    思います。しかし、実際は最後に階段があることを全面に出すべきだったと思います。これからでも遅くないと思いますので、
    市民及び地域住民には、最後に階段がある旨をよく説明し、
    それに対応できる訓練や利用方法、7ヶ所ある避難路の活用方法の
    仕分けを考えるべきだと思います。ループに説明書き(階段あり)もあったほうが日頃から考えることが出来ると思います。

    返信削除
  4. 「スロープが必要」との説明でしたので、まさか階段が残るとは思っていませんでした。現状の狭くて長い階段よりも避難しやすいことは間違いありません。後は訓練を通じて問題点があれば改善するということになりそうです。

    昨日、海辺の方が、避難場所までが急なので「手すり」が欲しいと話していました。ループ橋のだけの問題ではなく、各地の避難経路についても訓練を通じて浮かび上がる問題に対処する必要があります。

    私の住む地区でも今のところ「自力避難」を前提としています。自力で避難できない方「要援護者」をどのように誘導するかは今後の大変困難な課題です。

    返信削除