「二孝女物語」を教材に活用した郷土学習の実践が評価され「常陸太田市山田小学校」が受賞しました。
(以下引用)
活動内容
本校は、豊かな自然と多くの歴史的文化史跡が学校周辺にあり、「日本のよさ、地域のよさ」を体験的に学習するに十分な環境にある。近年、地域の郷土史研究家により、学区内の青蓮寺に伝わる「豊後国の二孝女物語」が明らかにされた。そこで、この二孝女物語を教材化し、地域と連携を図りながら、郷土を愛する児童・郷土に愛される児童の育成を目標に取り組んでいる。
① 総合的な学習の時間を中心とした「豊後国の二孝女物語」の学習の展開。二孝女物語ゆかりの青蓮寺を訪れ、当寺の住職や郷土史研究者から「二孝女、つゆとゆきからの礼状」などの資料をもとに説明を受けた。児童たちは古文書の中から孝女や地名を見つけようと真剣に見入っていた。二孝女の親を思う心情、二孝女に対する地元の人たちの心の温かい支援などを探ることができた。
② 臼杵市川登小学校との学校間交流。二孝女物語の学習を充実するための資料収集活動から、学校間交流へと発展した。学校の紹介、図画工作や作文等の作品の交換など交流を深めている。
③ 「きっちょむ史談会(臼杵市)」と「二孝女顕彰会(常陸太田市)」との交流会への参加。2011年度10月14日に開催された当交流会に、本校3年生が参加した。本校や常陸太田市の紹介、二孝女物語について学んだことがらを発表した。その後、臼杵市の盆踊りや「きっちょむ話」のお話を聞き、楽しく交流を深めることができた。二孝女の学習をさらに充実させる機会となった。
④ 青蓮寺住職や郷土史研究家、校長による講話・読み聞かせ会を実施。二孝女の親を思う心情、地元の人たちの心温かい支援の様子を、数回に分けてお話を聴く場を設けた。講話後に、感想を発表し合い、内容を深めると共に家族愛・郷土愛を育む機会となった。
このような学習を通して、地域の人々と児童が同じ観点から地域や先人達に対する愛情と誇りを共有することができた。さらに、二孝女顕彰会との連携・協力を深め、「豊後の二孝女物語」の顕彰・伝承活動へとつなげ、地域ぐるみの活動へと発展させていきたい。
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