友人のブログより転載させていただく。
上甲晃氏からも「志塾」において直接お話を伺い大いなる薫陶を受けた。
-------以下引用
島の一つくらい 平成二十四年八月二十日 七七〇九号
「尖閣諸島で、仮に一人でも死者がでるような争いがあるなら、中国に島を渡したら。私は、平和主義者ですから、争いは嫌です」と話したのは、中学校の元教員。現役時代は、英語を教えていたとのことである。
酒席での話である。私は、酒席で政治的な発言をしないように、普段は自制している。政治と宗教の話は、酒の席を感情的に乱す傾向にあることを承知しているからだ。しかし、さすがに、「尖閣諸島の一つぐらい、両国間でもめるぐらいなら、さっさと渡してしまったらいいではないか」の発言には、相槌を打てなかった。
「尖閣諸島が、日本と中国の間で火種になってきたのは、そこに豊富な海底資源があると分かってからです。尖閣諸島を放棄することは、豊富な地球資源を放棄することです。それでも、日本が我慢するから、トラブルを避けるため、中国に渡してしまえばいいとおっしゃるわけですね。中国に尖閣諸島を渡せば、当然、韓国は竹島を、ロシアは北方四島を、自国のものとするでしょう。さらに、日本の出方によっては、沖縄に食指を動かす動きさえあると聞きます。一体、どこで、周りの国々の横暴に歯止めを掛けるのですか。トラブルを避けるためなら、自らの国土であっても、欲しければ差し上げますと譲歩したら、世界の国々は、日本のことを尊敬し、敬意を表してくれるでしょうか。残念ながら、世界の国々は、日本をバカにして、あなどるだけです。自分の国を自分で守る気概のない国だと。世界の国々は、自国の利益を守るためには、まことにしたたかです。それが現実です。現実を直視しない考え方は、国を滅ぼしてしまいます」と、私は、反対意見を述べた。
戦後教育を受けた世代の中には、平和主義者という名のもとに、“非現実的な理想主義”を信じる傾向がある。私達の先人が、国土を守るために、血を流し、命を掛けてきたのは、子々孫々の利益を守るためである。もし私達の先人が、「どうぞ必要なら、日本の国土のどこでも、お持ちいただいても構いませんよ」と考えていたとしたら、今頃、日本は、中国の自治州、ロシアの属国に成り下がっていたかもしれない。
元教員氏は、「中国は、そんなに悪い人ばかりの国ではない。中国でも良心的な人達は、日本が譲歩すれば、きっと日本を尊敬してくれるはずだ」と言う。私は、もうこれ以上言うまいと思った。争いになる。ただ、「中国が悪い、アメリカが悪いと言うのではないのです。世界の国々は、自らの国としての利益を守るために、きわめてしたたかである。それが国際社会の常識だということは、承知しておいた方がいい」と言った。
-------引用ここまで
どういう政権であっても、絶対に変えてはならない政策がある。「この国のかたち」は守らねばならない。
どういう政権であっても、絶対に変えてはならない政策がある。「この国のかたち」は守らねばならない。
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